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島の四季彩トキワガキ(カキノキ科)

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鹿児島県中種子町

漢字表記:常磐柿
別名:トキワマメガキ(常磐豆柿)
分布:関東(伊豆・東海)以西~琉球、台湾・中国南部
生育地:山地の林内
島内の自生種のカキノキ科では、リュウキュウマメガキとこのトキワガキの2種があり、カキノキが栽培されています。三者では、その名のとおりトキワガキのみが常緑樹です。山地の林内に自生し、高さ10m位になる、雌雄異株の常緑小高木です。葉は長楕円形で、厚く革質で互生し、鋸歯はなく、両面無毛です。花期は晩春~初夏で、今年伸びた枝の葉腋に白色~淡白色をした壷形の花を、雄花は1~3個、雌花は1個ずつつけます。果実はほぼ球形で径1.5~2cm、晩秋~初冬に黄色となり、完熟すると暗褐色になり、渋みはあるものの食べられます。庭木とされることもあり、かつては柿渋採取のため、未熟果を採取したこともあったようです。銘木で知られる黒檀(こくたん)は、同属で東南アジアに産します。
写真・資料提供:香月茂樹さん(元薬草試験場長)

■訂正とお詫び
令和7年1月号掲載分について訂正しお詫び申し上げます。
(正)ジャノヒゲ属植物では、ノシラン
(誤)ジャノヒゲ属植物では、シラン

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