■心の健康を支える理解
精神障害とは、脳の問題や働きが変わることで心や体にいろいろな影響が出て、普段の生活や仕事が難しくなる状態を指します。適切な治療や薬を使い、周りの人たちの理解とサポートがあれば、症状をうまくコントロールすることもできます。ただし、症状や特徴は人によって異なるので、一概には言えません。
○特徴
・ストレスに弱く、緊張しやすかったり、疲れやすく感じることがあります。
・気分の浮き沈みが激しく、周囲の人にも影響を与えてしまうことがあります。
・見た目からは気づかれにくいため、障害について理解されずに孤立してしまう人もいます。
・人と直接顔を合わせたり、対人関係やコミュニケーションを苦手とする人もいます。
・警戒心が強く、関係のないことでも自分に関係づけて考えてしまうことがあります。
・若い頃に発病したり、長期の入院経験があるために社会生活に慣れていない人もいます。
精神障害を持つ方への接し方では、「病気を抱えながら生活している」という理解が基本です。例えば、腰痛を持つ人に無理に重い荷物を運んでもらうことはありませんよね。もしどうしても運んでもらう必要があるなら、台車を用意するでしょう。このような感覚と同じように、精神障害を持つ方に対しても、どうすれば負担を減らせるかを一緒に考え、「病気に配慮しながら普通に」接してください。先入観を持たずに、健康な部分に目を向け、社会の一員として共に生活していけるよう見守っていただけると嬉しいです。
文責:せいざん病院 精神保健福祉士 池村
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種子島地区基幹相談支援センター
【電話】28-3633【FAX】27-0118
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