■企画展
「ミライの種子島展」
先月資料館では、令和6年12月25日~令和7年1月13日の期間で「ミライの種子島展」を開催しました。
今年は種子島中央高等学校ミライデザイン科の生徒17人とコラボして、『種子島の未来』について考える企画展となりました。ミライデザイン科とは、令和6年に開設された新学科で、コラボした生徒たちが第一期生となります。一年間学んだAI技術を活かして多くの作品を制作してくれました。資料館常設展示の民俗資料や戦争遺物、考古資料と高校生が創造した種子島の未来の作品が昔と今のコントラストとなり意義深い企画展となりました。
企画展の内容としては、音楽生成AIを使った楽曲、画像生成AIによるイラスト絵本、デジタル技術を活かして観光客向けの防災マップの作成など様々な作品を展示しました。防災マップはQRコードの位置から避難場所に行ける仕組みになっており、観光客向けという高校生の発想に感心しました。観光客を迎えるにあたってその先を見据えた防災という対策も講じて実用的なものを生み出しているのは、まさにミライデザイン科という新たな学科での学びの成果だと感じました。また、未来の種子島を画像生成AIで作成しており、その中には農業にドローンを活用していたり、星空や海といった自然との調和で観光業を発展させたりといった未来のビジョンをイラストでわかりやすく表現されていました。高校生の考える種子島の未来に触れることで、過去を扱う資料館でも未来に思いを馳せることができ、いい機会となりました。今後の高校生のデジタル技術を活かした活動にも期待していきたいと思います。
歴史民俗資料館
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