文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和6年 年頭のあいさつ

1/18

鹿児島県伊仙町

■伊仙町長
大久保 明

新年あけましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては、新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、町政の推進に深いご理解と温かいご支援をいただき、心から感謝申し上げます。
さて昨年は、未だ影響が続く新型コロナウイルス感染症対策や、物価高騰に伴う様々な対応を中心に取り組み続けた1年となりました。
とりわけ、世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇に加え、ロシアによるウクライナ侵略等の影響により、化学肥料原料の国際価格が大幅に上昇し、肥料価格が急騰したことを受けて、本町の基幹産業である農業経営の影響を緩和すべく、肥料コスト上昇分の支援などを積極的に講じてまいりました。
常に激変する社会情勢のなかではありますが、本町の基本理念として掲げる「誰一人取り残さない安心・安全なまちを目指す『町民総参加のまちづくり』」をさらに追求してまいります。
また昨年は、奄美群島日本復帰70周年の節目の年でありました。群島民20余万の署名活動や断食による無血民族運動など、諸先輩方の思いを後世に語り継ぐ一環として、町内の小中学生を対象に、地元の語り部の方々より当時の復帰運動や平和の尊さについて課外授業を行っていただきました。
あわせて、平和のシンボルである戦艦大和慰霊塔の老朽化に伴うクラウドファンディングの活動をとおして、町内外から多くのご寄付と熱いメッセージを賜り、改めて慰霊塔の価値と子々孫々まで継承することの重要性を強く感じたところであります。
ここに、全国からお寄せいただきました多くのご芳志に対して、心より御礼申し上げます。
さて、本年は伊仙町の町政運営の基本目標として策定された伊仙町総合計画の最終年(10年目)となります。これまでの10年間の町政運営の総括並びに政策全般の効果検証を行うとともに、10年後の伊仙町がどうあるべきか、町民のみなさまとともに積極的に意見交換を行ってまいります。
具体的には、町内の各集落での「まちづくり座談会」を実施するなどして、政策全般について「町民のみなさまの声」を直接お伺いし、透明かつ実行性の高い政策立案に一層努めてまいります。
特に、今任期中に掲げた6つの重点政策「人口増加と産業支援」「高齢者が安心して暮らし、子どもたちが誇れるまちづくり」「人材育成と起業支援」「透明性のある行政運営の構築と特色を生かした集落づくり」「環境にやさしいまちづくり」は、町民総参加のもとに実現すべき重要な政策として位置づけられていることから、車の両輪である議会と政策論議を交わし、町民のみなさまの生活向上に向けて全力で取り組んでまいります。
結びに、町民のみなさまのご多幸とご健勝を祈念して、新年のごあいさつといたします。

令和6年1月
伊仙町長 大久保 明

■伊仙町教育委員会 教育長
伊田 正則

明けましておめでとうございます。
みなさま方におかれましては、令和6年の輝かしい新春をお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。
現在、コロナ感染がやや沈静化傾向にありますが、インフルエンザの流行や新たな感染症の広がり等が見られ未だに予断を許さない状況が続いています。
そんな中、世界では、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの戦争により、余りにも命が軽く扱われています。昨年末に伊仙町主催の奄美群島復帰70周年記念式典がありましたが、先人たちは、断食行動や全国各地での集会・行進・署名等、無血革命の中で日本返還を勝ち取りました。何度も挫折しそうになる中、粘り強く、強い意志を持ち地道に時には大胆に平和的解決を図ってきました。このことは、今の若い世代に風化させることなく受け継ぎ、つなぐ必要を感じます。
伊仙町教育委員会は、地域の語り部さんを中心に、各小中学校で奄美群島日本復帰の歴史を学ぶ学習会を進めることができました。
その学習会の中でも、私たち伊仙町の先人である日本復帰の父、奄美のガンジーと呼ばれ、奄美群島日本復帰の中心的指導者である面縄出身の「泉芳朗」氏の功績を学ぶことは、重要なことと捉えています。また同じ面縄出身の「盛郷重廣」氏の活躍についても知ることが重要です。「泉芳朗」氏をはじめ復協派遣代表団がアメリカのマーフィー大使との会見を果たすために上京します。しかし在京中、良い返事がもらえず諦め落胆している中、「盛郷重廣」氏は、「泉芳朗」氏らの最終目的であったマーフィー大使との面会の確約に取り次いだ陰の功労者です。「盛郷重廣」氏がいなければマーフィー大使との面会は実現せず、日本復帰への道は遠のいていたかもしれません。
私たちは、つらい苦しい中でも、強い意志を持ち、みなで力を合わせることで国や世界も動かしてみせた先人の強い行動力を誇りに持ち、若い世代に受け継ぐことが大切です。
伊仙町教育委員会としても、これからの将来を担う子どもたちや町民のみなさまが主体的に学びを深め、豊かな生活を作り出すことができますよう、教育施策をとおした環境作りに努めてまいります。町民のみなさまのご指導・ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
結びに本年が町民のみなさまに取りまして幸せに満ちた、充実した年になりますようにご祈念申し上げ、新年の挨拶とします。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU