文字サイズ
自治体の皆さまへ

農政情報「農のいろは」

13/32

鹿児島県伊佐市

◆夏の暑さ対策(農業編)
日差しが強く気温が高い日は、クーラーの利いた部屋でゆっくり過ごしたいと思いますが、それだと電気代がかかってしまう…。
そこで今回は、緑のカーテンについて紹介したいと思います。緑のカーテンは、アサガオやニガウリなどのつる性植物によって家の壁や窓を覆って日差しを防いだり、植物の持つ水分の気化熱によって温度上昇を抑えたりすることができる、いわばエコな取組です。昔から夏の風物詩でしたが、今では「おうちSDGs(持続可能な開発目標)」として再注目されています。
つる性植物の代表格ニガウリは、涼しくしてくれるだけでなく、食べることもできるので一石二鳥の植物です。独特な苦みが苦手という人も多いかもしれませんが、この苦み成分「モモルデシン」には胃液の分泌を促し、胃もたれの抑制や食欲増進の作用があり、またニガウリ1本当たりのビタミンCの量はレモンの約2個分あるため、夏バテ回復、肌の健康づくりにも役に立ちます。
ここまでいいことばかりですが、気がかりは「虫」でしょうか。
家の中への侵入も防ぎたいところですが、ニガウリに対して害になるのは1センチに満たないウリハムシです。ニガウリのほかにカボチャやヘチマなど、ウリ科の植物に付くこの虫は、植物の葉や実を食べるためせっかくのカーテンが台無しになってしまいます。市販の農薬でも対策できますが、減農薬で育てたいなら木酢液をオススメします。木酢液は木材や竹などを炭化させた時に出る煙の成分から得た溶液なので、虫への対策の他にも植物の生育にも役立つので試してみてはいかがでしょうか。ただし、希釈濃度など取扱方法の確認をお忘れなく。

◆こざえん日記
6月号に掲載したトマトの話、農家さんの知恵もいただき立派な実をつけました。ご心配いただきましたが元気です。

問い合わせ:農政課担い手支援係
【電話】23-1311(内線2245)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU