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自治体の皆さまへ

[特集]伊佐市消防団~今こそ、あなたの力が必要です~

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鹿児島県伊佐市

火災や災害発生時に出動し、「地域防災の要」として活躍する伊佐市消防団。11月1日現在、334人の団員が自分の仕事をもちながら地域の安全と安心を守るため活動しています。
本特集ではみなさんに消防団の「いま」を知ってもらうため、消防団活動や団員の声を紹介します。大切な家族、友人、そして自分が暮らすまちを守るため、一緒に活動してみませんか?

◆消防団ってなに?
消防団は、消防組織法に基づいて各市町村に設置される消防機関で、所属する団員は非常勤特別職の地方公務員です。消防署と連携して火災をはじめとするさまざまな災害への対応や訓練、予防啓発などを行います。地域の有志の人々によって組織され「自らの地域は自らで守る」という郷土愛と使命感のもと、地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っています。

◆消防団の活動
◇発災時
・消火活動
火災が起きた時に職場や自宅から現場に駆け付けて消火活動や支援活動を行います。

・捜索活動
行方不明者が発生した際に捜索の要請を受け出動します。
警察署、消防署と連携し活動します。

・救助活動
地震や風水害などの自然災害が発生した場合は的確かつ迅速に救助資機材を活用して救助・救出を行います。

◇平常時(訓練)
・操法訓練
・水防訓練
・伊佐市総合防災訓練
・消火訓練

◇平常時(広報)
・ラッパ隊による夏祭りパレード
・防災講座
・防火訪問
・火災予防
・消防出初式

◇令和5年度出動件数
・建物火災 4件
・林野火災 1件
・行方不明者捜索 3件

◆消防団の現状
近年、地震や台風、集中豪雨といった災害の多様化、大規模化が取り沙汰され、地域に密着した消防団には、従来の消火・救助活動に加え、避難誘導や避難所運営支援活動、倒木除去作業など、多様な役割が求められています。そのなかで、全国的に消防団員数が減少してきており、団員確保が大きな課題となっています。本市も例外ではなく、少子高齢化や過疎化といった社会情勢の変化により欠員が生じています。

◇伊佐市消防団
・団長 蓑田 慎一(みのだ しんいち)さん
昨今の異常気象により災害等が複雑多様化するなか、消防団が果たす役割は今まで以上に重要です。消防団活動では、地域の人たちとの繋がりやさまざまな知識・経験を得ることができます。この経験は人のためだけでなく、自分や自分の大切な人のためにもなります。
全国的に団員減少が課題になっていますが、そのような環境でも「自らの地域は自らで守る」という強い志をもって懸命に活動している団員たちの姿を知っていただき、みなさんにぜひ仲間になっていただきたい。一緒にこのまちを守っていきましょう。

・沖田 義博(おきた よしひろ)さん(49)
第10分団 分団長
団員歴:30年7か月
消防団が活躍するのは主に発災後です。火災や自然災害が起きないことが一番ですが、私たちがいることが地域のみなさんの安心に繋がる。そんな心強い存在をめざしています。
消防団活動では、いろいろな知識、経験を学ぶことができます。水防訓練や消火訓練、心肺蘇生法やけがの応急手当など、すべて人のため、自分のためになるものばかりです。訓練は大変ですが、何度も反復して行うことで機材の使い方など覚えることができる。現場で安全かつ冷静に行動するうえでとても重要だと感じます。
消防団員は特別なことをしているわけではありません。大切なものを守りたいという気持ちさえあれば誰にでもなることができます。興味がある人は一度飛び込んでみてほしい。一緒に頑張りましょう!

・左近充 一世(さこんじゅう いっせい)さん(21)
第13分団 団員
団員歴:2年7か月
私が消防団に入団したのは、生まれ育ったこのまちに何か貢献できないかと考えたことがきっかけです。父と兄が団員として活動している姿を見て、地元のため、人のために役に立てると思いました。
初めてサイレンを鳴らしながら火災現場に向かう時はすごくドキドキしました。緊迫した現場で不安も募りましたが、先輩団員の的確な指導のおかげで落ち着いて消火活動に取り組むことができました。
入団して実感したのは、早朝出動や猛暑日の消火活動など、地域の安全を守るということはとても大変だということ。そして、これまでもその役目を伊佐市消防団のみなさんが担っていてくれたということです。
大切な命を守るために活動する消防団はやりがいを感じることができ、自分にとって貴重な経験になっています。

・横山 朱音(よこやま あかね)さん(24)
女性分団 団員
団員歴:1年3か月
既に入団していた友人を通じて、女性消防団の活動に興味を持ちました。地域との関わりや自分のコミュニティを広げられること、職業である保育士として子どもたちを守るためにこの活動が生かせるのではないかと思い入団しました。
現在14人が所属している女性消防団は、年齢も幅広く職業もさまざまです。アットホームな雰囲気で活動しています。火災現場等に出動することはありませんが、防火啓発活動を中心に非常時に活用できる段ボールベッド作製など災害に備えた講習会も行っています。
活動を通じて自分自身の防災意識が高まることも消防団の魅力だと思います。いざという時に備え、一緒に活動しませんか?見学も可能なので、興味がある人はぜひ見に来てください。

◆消防団員 随時募集中!
対象:
・伊佐市内に在住または通勤している18歳以上の人(高校生は除く)
・健康で防災やボランティア活動に興味のある人
入団を希望する人は、総務課交通消防防災係(【電話】23-1311(内線1118))にご連絡ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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