福岡事務所勤務となってから、早いもので1年7か月が過ぎました。福岡の方に「戻ると寂しくなるね」と言ってもらえると素敵な人間関係が築けたなあと嬉しくなります。
私の仕事を簡潔に説明すると、「福岡を拠点に鹿児島の魅力をPRすること」。その上で一番難しいと感じるのは話し方です。聞き手に「鹿児島に行きたい」と思ってもらえるような興味をそそる表現がなかなかできません。特に伊佐のこととなると、良く知っている場所だからこそ、褒められれば照れ隠しで「田舎ですし…」と自虐してしまいがち。普段の会話であれば、自虐ネタで盛り上がることもありますがPRの場でそれは不要。どうすれば話し方を変えられるだろうと考えていたところ、それを学ぶシチュエーションが業務の中にありました。
それは福岡市内のメディア(新聞社やラジオ局)への訪問です。鹿児島県内の市町村が福岡でのイベント等で訪問した際に担当職員が記者へ概要を説明することで、その媒体でのPRを働きかけるものです。その際に同行し、PRを隣で聞いていると魅力的に話すためのポイントが見えてきました。それはプラスへの言い換え。就職活動の際に自分の長所・短所をのべる際に用いるような表現と同じで、臆病→慎重、落ち着きがない→好奇心旺盛など、欠点と思われるような部分を美点として話します。例えば、伊佐は「大きな商業施設もなく夜道が暗い」と「視界を遮るものがないから夜は空一面に輝く星空が見られる」では、後半の方が魅力的に聞こえませんか?
また、話すときの表情も大切。「楽しそうだな」と感じるような笑顔です。地元の人たちのことを考えると楽しい日々を思い出しニヤつく私なので、笑顔はばっちり。美点を語れる職員になって伊佐に戻りますのでお楽しみに!
(千鳥 恋)
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