令和6年 新年のあいさつ

1／26

■「幸せ」を形にするまちづくり
出水市長　椎木　伸一

明けましておめでとうございます。皆さまには新しい年を健やかにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

今年の干支は「甲辰[きのえたつ]」です。甲はまっすぐに堂々と立つ大木を表し、辰[龍]は現れるとめでたいことが起こると伝えられており、「成功という芽が成長し、形を整えていく」年と言われています。
私は就任以降「明るくまっすぐな安心できる市政」の実現に向け、市民の皆さまとともに新型コロナウイルス感染症や鳥インフルエンザ等の困難に立ち向かいながら、出水市の将来を見据えて多くの種を蒔いてまいりました。この種が成長し、市民の皆さまの「幸せ」という形になるよう、本年も安心のまちづくりに全身全霊で取り組んでまいります。

昨年を振り返りますと、10月に開催されました「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」では、本市にゆかりのある多くの選手の活躍があり、また、本市で開催された軟式野球や弓道では、市民の皆さまからたくさんの応援とご支援をいただき、盛況のうちに終えることができました。ご協力をいただきましたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。9月にオープンした「ウイングドームいずみ」は、全国から来られた選手や関係者の皆さまのおもてなしやPRの場として活用いたしました。そして、国体終了後は官民を問わず様々なイベント等でご活用いただいています。今後、本市の地方創生の拠点になるものと期待しています。
また5月には、ラムサール条約湿地「出水ツルの越冬地」や日本遺産「出水麓」など、これまで市民の皆さまが長年大切に守ってこられた地域資源を活用し、新たな価値を創出する取組が評価され、「SDGs未来都市」に選定されました。今ある資源を活用し、新たな魅力を創り、地域の価値を向上させる「リノベーションまちづくり」の取組もさらに進めながら、今後も持続可能なワクワクするまちづくりに取り組んでまいります。

本年は、南九州西回り自動車道の整備の加速化に努め、同自動車道から直接アクセスできる「防災道の駅」の整備に向けた取り組みを本格化させるとともに、鹿児島空港へのアクセス道路の整備を促進し、国道号紫尾峠付近のトンネル整備についても要望活動を始めるなど、社会資本の整備にも全力で取り組んでまいります。さらに子育て世代に好評をいただいている子育て支援室「にじいろ」の充実、野田地域の集いの場や関係人口創出につながる施設の整備に向けた取組等、安心のまちづくりに向け、これまで蒔いた種をしっかりと育てるとともに、市民の皆さまの声を傾聴しながら「攻めの行政」を丁寧に進めてまいります。

結びに、本年も市民の皆さまにとりまして、健康で希望に満ちた素晴らしい一年となりますようご祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

■実り多き充実した年ヘ
出水市議会議長　田上　真由美

新年明けましておめでとうございます。出水市議会を代表して、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

4年にわたり猛威を振るった新型コロナウイルス感染症は、昨年5月に感染症法上の位置付けが5類に移行し、それまで制限を強いられていた日常生活や経済活動が徐々に以前の状態に戻りつつあります。今年は、市民の皆さまにとりましても機運の高まる良き年となることを願っております。

さて、昨年は日本遺産に登録されている出水麓武家屋敷群の有効活用を図る取り組みで、一昨年宿泊施設としてオープンしました「宮路邸」に続き、「土持邸」や「加藤邸」など宿泊施設やレストランなどがオープンしました。今後も、同地区の遊休物件を活用し、宿泊、飲食及び土産物販売などの施設の充実を図るため、民間活力と連携しながら、出水麓武家屋敷群の景観を守り、地域での回遊性を高め、インバウンドを含めた誘客のための受け入れ態勢の整備が図られるものと期待しています。
さらに、10月には鹿児島で51年ぶりとなる国体が開催されました。本市では、弓道と軟式野球競技が開催され、屋根付き市民ふれあい広場「ウイングドームいずみ」がおもてなし広場として活用され、賑わいをみせておりました。本施設は今後、様々なイベントに利用される活気あふれる場となり、さらには日常においての市民の憩いの場として大いに活用していただきたいと思っております。

今年は甲辰[きのえたつ]の年です。辰年は陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、形が調う年だと言われています。これまでの努力が実って夢が叶う縁起の良い年でもあります。
本年も市議会は、全ての市民の幸福を目指して市政のチェック機能を果たし、課題解決や発展に向けた積極的な提案を行っていく覚悟です。

結びに、本年が皆さまにとりまして実り多き充実した一年となりますようご祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。