花には、私たちの五感を心地よく魅了する
美しさや華やかさがあります。
さらに、季節の移ろいや、
自然を身近に感じることができます。
そして、花は多くのチカラを秘めています。
■花のある暮らしの効果
Life with flowers
私たちの暮らしを鮮やかに彩る「花」。
見たり、香りをかいだりすることで「花」は私たちに『良い効果』をもたらしてくれます。
◇癒やし効果
花のある部屋と花のない部屋で人の神経活動を比較した結果、花のある部屋で過ごした人は、
『ストレス時に高まる交感神経の活動が抑制(ストレス軽減)』され、
『リラックス時に高まる副交感神経の活動が高まる(リラックス効果)』ことがわかっています。
◇調整効果
『体調を最適な状態にする“調整効果”』があります。
例)血圧が高い人は低くなり、低い人は高くなる。活力に乏しい状態にある人は、活力がわいてくる。
◇QandA
Q.造花では駄目なの?
A.本物の花は造花に比べストレス軽減効果があることがわかっています。
参照:千葉大学環境健康フィールド科学センター「自然セラピープロジェクト」農林水産省ホームページ
■花のプロが教える 花の楽しみ方
小田農園有限会社 小田政敏さん
高尾野町で花苗・野菜苗・観葉植物などを販売する小田農園の小田さんに、花の楽しみ方を教えてもらいました。
「花はその鮮やかな色や美しさで私たちを癒やしてくれますが、とても短命です。花が綺麗に見える期間は一般的に1~2週間程度で、短いもので1日の花もあります。種からの成長期間を考えると、綺麗な期間は一瞬。その一瞬にエネルギーを注ぐ姿を見ながら「花も生きている」と感じてもらうことが花を楽しむ第一歩です。」
◇家で花を楽しむ方法 BEST3
・一輪 ・花束 ・鉢
◇冬を明るく彩る花
・ナデシコ ・金魚草 ・パンジー ・ラナンキュラス
■花×出水市の取り組み 花いっぱいプロジェクト
見る人を楽しませるだけでなく、私たちに多くの良い効果をもたらしてくれる「花」。
そんな花でまちをいっぱいにする取り組みとして、市は令和元年に『花いっぱいプロジェクト』を始めました。
現在、花いっぱいプロジェクトサポーターとして、『19自治会・92企業・28団体』の皆さんが、花を植える「美しいまちづくり」の活動をされています。
サポーター数は現在も増え続けており、『市全体に活動が広がることで、美しい景観が保たれています。』
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■花プロジェクトサポートに聞く花のもつチカラとは
◇プロジェクトサポーター#1
セブンイレブン出水向江町店 奈木野智美さん
『みんなを幸せにしてくれる』
「花が大好きなのは母ゆずりです。」自身が植えた花のように満開の笑顔で話す奈木野さんは、地域でも有名な花愛好家。忙しいコンビニ営業の傍ら、毎日欠かさず行う“花摘み”は花への愛を物語っている。そんな奈木野さんにとって、花いっぱいプロジェクトは夢のような話だった。「家の庭で花を育てるのが趣味だったのですが、今の仕事を始めた頃から時間や余裕がなくなり、花を育てることを諦めていました。けれど、今は花いっぱいプロジェクトのおかげで仕事をしながら花を楽しむことができます。花と過ごせる時間ができ、とても嬉しいです。」花を誰よりも楽しむ奈木野さんに花のもつチカラを聞いた。「花は、みんなを幸せにするチカラがあります。私はもちろん、お客さんからも“花が綺麗で幸せな気持ちになった”という言葉をいただいた事があります。花がもつチカラは特別です。これからも花いっぱいプロジェクトを楽しみながら、たくさんの人に幸せを提供できればと思っています。」
◇プロジェクトサポーター#2
NPO法人生活支援の会おれんじの家
『人として成長させてくれる』
障がいがある人の自立支援を行っているおれんじの家は、花いっぱいプロジェクトが発足した当初から活動を続けている。「出水駅周辺を盛り上げたい」「地域とつながりをもちたい」。施設利用者と一緒に花いっぱいプロジェクトに取り組み、これらの目標を達成してきた。「実は、花植えは予想していなかった良い効果をもたらしてくれたんです。」支援員の窪さんがそのエピソードを教えてくれた。「私たちは利用者さんと一緒になって、種から花を育てています。私も含めみんな素人で、初めは管理不足もあり芽が出ず失敗続きでした。利用者さんもうまくいかないことでやる気が無くなってしまって。それでも諦めず協力し合いながら育て続け、ついに花が咲きました。あの時感じた達成感、そして利用者さんたちがみんなで喜んでいる姿は今でも忘れられません。花には、人として成長させてくれるチカラがあることを知ることができました。」
◇プロジェクトサポーター#3
NPO法人 How to 21 Club 吉井秀之さん
『花には必ず人が集まる』
「『花は無心にして蝶を集むる蝶は無心にして花を尋ねる』。この禅語のように、余計な考えにとらわれず、ありのままの姿で生きるという精神で毎日を過ごしているよ。」まだ日が昇らない冬の朝、花を植えるために1人で草取りを行ったり、仲間と毎週を花植えている吉井さんの行動は、まさにこの禅語を体現していた。花いっぱいプロジェクトが始まる10年以上前から、市内に桜の苗木を植樹してきた吉井さんは、これまで2,000本を超える桜を植樹し、現在花いっぱいプロジェクトサポーターの中心メンバーとして活動を続けている。そんな吉井さんが思う、花のもつチカラとは。「まちが花でいっぱいになれば、まちの雰囲気が明るくなる。さらに、綺麗な花を見て楽しむことができる。そうすれば人が必ず集まる。花には人を集めるチカラがある。出水の観光が盛り上がるために、私なりにまちへ貢献できることをやっているだけだよ。」
■美しいまちをみんなでつくる新規サポーター募集
サポーターへ花苗等の購入費用の助成を行っています
対象路線:国道・県道・市道・農道の道路敷[隣接する公有地等含む]
対象団体:自治会/企業/各種団体
支給額:1,500円/平方メートル相当の花苗等の支給[年2回まで]
対象経費:花苗/種子/球根/肥料等
提出書類:申請書・花苗の見積書等[必ず活動前に提出]
問合せ:道路河川課
【電話】63-4069
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