■茂(しげ)ひとみと申します。
出水にお住まいの皆さま、はじめまして!新しく出水市地域おこし協力隊に加わりました(っ´∀`c)‼皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
長崎で生まれ育ち旅行添乗員として20年の経験を積みましたが、コロナ禍と共に自動車会社へ転職、姶良市へと移り住みました。…が、だんだんと世間が落ち着くにつれ、旅が恋しくなった私が出会ったのが出水市でした。
■しげさんぽ 出水の大楠に行って来ました
出水にはココロで感じる素敵な場所がたくさんありますね…。なかでも、私たちよりも遥かに多くのことを知っている「木」に心を打たれます。
職場の出水市観光特産品協会のある出水駅まで自宅より自転車通勤の途中の447号線沿い、ちょうど新幹線の高架の真下に一本の大楠があります。
別称を「大井手の楠」とも呼ばれるこの楠は推定樹齢1300年、度重なる道路拡張や災害に耐え、出水の町を見守ります。この大楠には伝説があり、私がつい先日まで住んでいた姶良市にある蒲生八幡神社境内の日本一の巨木「蒲生の大クス」との叶わなかった恋の物語が伝わります。
この地の井手の翁の娘で幸媛(さちひめ)という美しく心やさしい娘と、そこへ唐船でやって来た鴨雅彦(かものまさひこ)という頼もしい青年の仲を妬んだ沖田の稲置(おきたのいなぎ)という役人の物語。そう聞くと、いみじくも悲恋に泣く老樹が蒲生の方へ向かって手を伸ばしているように見えるんです…(涙)。
「気になるわぁ~(;_;)」という方は是非おたずねになってみてくださいね‼
また同じ場所に、見過ごすことの出来ないものを見つけました…。
[安らかに眠れ]
昭和46年8月24日、増水した広瀬川大井手井せきの深みにはまり行方不明になった中学生の捜索中に24歳の若さで帰らぬ人となった戸﨑和弘消防司令補の御霊を弔う碑でした。消防士の職務に対する尊い精神が頼もしくもあり、また防災意識をしっかり持ち二度と悲しみが繰り返されてはいけないことを胸に刻み、出水の大楠を後にしました。
[出水の大楠]
出水市指定文化財(天然記念物)
昭和42年4月5日指定
樹高 12メートル
根回り 15.2メートル
所在地 出水市上鯖渕 渡瀬口
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