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特集:出水産(2)

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鹿児島県 出水市

■光の当たらない出水産
豊洲市場で脚光を浴びる出水産ですが、その一方で出水で獲れる魚が出水市内に流通せず、市民が口にできない状況が以前から続いていました。地元の美味しい魚が食べられない状況を打破すべく、地元の漁師山元宗孝さんが立ち上がりました。

◇出水産は美味しい
祖父の代から続く漁師家系で、私も18歳で漁師になりました。これまで約20年漁をしてきて思うのが、出水産の海産物は本トップクラスだということです。アジはもちろん、イカ、タイは種類によって豊洲市場で日本一高い値段がつきます。しかし、それだけ凄い出水産の海産物は、価格が高いこともあり、地元に流通することがなく、食べることができませんでした。地元の人にぜひこの美味しさを味わってほしいという思いから、今年3月名護港内に市場食堂をオープンしました。メニューのメインはアジです。けれど、アジだけでなく、他の出水産にも注目してほしいというのが私の一番の思いです。漁に出れば様々な種類の魚が獲れますが、高値がつく魚もあれば、値がつかないものや買い手がつかないものもあります。その魚たちもアジに負けない、いや、アジ以上に美味しいんです。私は海鮮丼でその魚たちを使っています。一部だけでなく、『出水産』全体に光を当てたいという思いが今少しずつ叶えられています。出水産の魚を食べた人たちの「美味しい」という言葉を直接聞けることは、漁師としてこれ以上ない喜びです。市民の方々へ、アジをはじめとする出水産の海産物、そしてその美味しい魚が育つ出水の海を誇りに思ってもらえたら嬉しいです。

魚のとりこ
山元 宗孝さん/山元弥生さん

問合せ:魚のとりこ
出水市住吉町45-27
11:00~14:00
定休日:毎週水曜/日曜[不定休]

■海のために、魚のためにわたしたちが今できること
01.食べる 美味しく食べて未来につなぐ
魚などの水産資源は、使えば消失する鉱物資源や農畜産物と異なり、漁獲しても親魚がある程度残っていれば、食物連鎖の中で、産卵と成長を繰り返し、資源が回復する持続的な資源です。適切に管理すれば永続的に利用が可能となる特性を持っています。

02.知る 出水産の黄金アジ・タイでおこなう魚のさばき方教室
12月21日(土)13:00~15:00
米ノ津農村環境改善センター
受講無料
定員:20名[応募者多数の場合抽せん]
要申込
申込期限:12月10日(火)
※魚の仕入れ状況次第で延期の可能性があります。
開催の有無は12月20日(金)午後にご連絡します。

講師:北さつま漁業協同組合 出水支所
吉田奨さん

問合せ:農林水産整備課
【電話】63-4134

03.獲る 出水産を届けたい・守りたい 新規漁師募集
漁業技術を取得する新規就業者の方を支援します
支援金:月額10万円
申請要件:申請時に満50歳未満であること など
支援期間:最長2年

問合せ:農林水産整備課
【電話】63-4134

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