■いずみのお宝発見 しげさんぽ
『一本の木』
寒さも和らぎ若葉の透き通るような緑が麗しいこの季節。ふと、「生命」の息吹きを感じさせてくれる嬉しい出来事がありました。
昨夏、大川内地区へ移住。暇を見ては雑草を取り除き、手入れを続けてきた自宅前の荒れ地に、ヒョロヒョロとちから無さげに伸びる一筋の幹を見つけました。背の高い草の影に埋もれ、それでも生きようと一生懸命、大地にしがみついているよう。細い枝をなるべく傷つけないように、虫たちを脅かさないように、絡まったツルを少しずつ取り除く…。ようやく姿を現したその桜の木に「さくらちゃん」という愛称を付けました。これから「さくらちゃん」を大切に育んでゆきます。そしていつか「さくらちゃん」のたくましい足元にたくさんの虫たちが宿り、その豊かで優しい枝で小鳥たちが歌を歌うことでしょう。
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