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令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果について

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鹿児島県南さつま市

■小学6年生、中学3年生とも、県・全国平均を下回る
「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの授業改善」の一層の実現を目指す
全国学力・学習状況調査は、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てるために例年、小学6年生、中学3年生(義務教育学校9年生)を対象に実施されています。今年度は4月18日に国語、算数・数学、英語(中学校のみ)の3教科について実施され、7月31日に結果が公表されております。
本市の小学6年生については、正答率が国語・算数ともに全国平均を3ポイントほど下回る結果となりました。また、中学3年生においても数学については、昨年度と比べ全国平均との差に改善が見られるものの3教科とも全国平均を5~6ポイント下回る厳しい結果となりました。
現在、各学校において、本調査結果の詳細な分析を進めており、今後、それぞれの分析結果をもとに個々の課題を解決するとともに学力向上のための実効性のある対策に取り組んでまいります。
※この調査により測定できるのは学力の特定の一部分です。

1 本年度実施された調査内容
小学6年生:国語 算数 質問紙
中学3年生:国語 数学 英語 質問紙

2 小学6年生の結果(11校235人参加)

※令和2年度の調査は、新型コロナウイルス感染症拡大のため、ありません。(中学校も同じ)

国語においては、敬語の使い方や話し手が伝えたいこと、自分が聞きたいことの中心を捉える問題の正答率が低く、課題が見られました。また、算数においては、表やグラフから情報を読み取る「データの活用」領域については、全国平均を上回ったものの、様々な図形の性質について理解する「図形」領域に課題が見られました。今後、復習を通して定着を図っていきます。ただ、どちらの教科においても全国平均と比べて無答率が低く(全30問中29問)、児童が最後まで粘り強く問題に取り組んだ様子がうかがえました。これは、これまでの指導で「粘り強く学習に取り組む態度」が培われてきたものであり、今後の学びに必ず生きてくるものと考えております。

国語では漢字の書き取りのような言葉の特徴や使い方に関する事項の正答率が全国平均と比べて高い結果となっている一方で、文章の要旨を捉える内容等について課題が見られました。また、数学では、昨年度と比較して改善が見られるものの、「図形」領域における証明や「関数」領域における説明に関する内容、英語では、「書くこと」に関する領域の正答率が低い結果となっています。今後、復習とともに「個別最適な学び」「協働的な学び」を通して、生徒自らが課題を解決していく、いわゆる「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの授業改善」が必要と捉えております。

4 児童・生徒質問紙調査の回答結果(平均正答率とのクロス調査)
いずれも児童生徒が回答した選択肢別の各教科の正答率です。

Q これまでに受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいましたか。

Q 学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、次の学習につなげることができていますか。

学習に主体的に取り組むことができると肯定的に回答している児童生徒や自らの学びの状況を振り返り、新たな学びへとつなげることができる児童生徒は、そうでないと回答した児童生徒と比べて、どの学年・教科においても正答率が高くなっております。今後、各学校では、授業における対話活動の充実や学習の振り返り活動を通して、これらのいわゆる「学びに向かう力、人間性等」の育成に向けて、更に力を注いでいきます。

南さつま市教育委員会学校教育課

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