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自治体の皆さまへ

縁ひろがれプロジェクトレポートVOL.4

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鹿児島県南大隅町

高齢化が進む南大隅町で、一日でも長く安心して地域で暮らすには?そんな切実な問いかけから始まったのが「縁(えにし)ひろがれプロジェクト」です。
8月下旬、栗之脇自治会では第3回目の打ち合わせが行われました。これまでの話し合いで、ゴミ出し・介護・通院・農地の整備など、生活上のさまざまな不安が浮き彫りになりました。今回のテーマは「取り組むべき課題の具体化」です。これまで出てきたテーマから、どの課題に中心となって取り組んでいくかを決定します。
栗之脇自治会で選ばれたのは、スマートフォンアプリ「LINE」の活用でした。「高齢者の緊急時の対応については特に大きな声が寄せられていました。緊急時の連絡手段として自治会メンバー全体でLINEを活用できれば、より安心につながると思います」と、自治会長の田淵悦二さんは話します。
LINE活用をテーマに決めたのには、さらに2つのポイントがありました。一つは、自治会でこれまで使っていた無線放送の設備が故障し、資金を出してまで修理するかどうか検討するタイミングだったこと。そしてもう一つは、自治会活動を支援するための「スマイル支え合い活動事業補助金」でデジタル推進のサポートがあり、活動資金が確保しやすいことでした。
「LINEは緊急時だけでなく、会合の出欠確認や、行方不明の高齢者の目撃情報集め、通院や買い物の乗り合わせについての相談など、さまざまな用途に活用できます。栗之脇自治会の取り組みがモデルケースとなって、町全体に波及していくかもしれませんね。」本プロジェクトのアドバイザーである高橋信行教授も笑顔で語ります。
LINE活用は、高齢者の多い自治会だからこそ大きな効果を発揮する「コミュニケーション革命」となり得ます。今後は地域の若手をデジタル推進員として活動を展開する方針ですので、進捗を随時紹介してまいります。
(レポート:大杉祐輔)

問い合わせ先:役場介護福祉課
【電話】24-3126

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