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自治体の皆さまへ

縁ひろがれプロジェクトレポート VOL.2

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鹿児島県南大隅町

高齢化が進む南大隅町で、一日でも長く安心して地域で暮らすには?そんな切実な問いかけから始まったのが「縁(えにし)ひろがれプロジェクト」です。町内2つの自治会で月に一回ワークショップを実施し、地域住民の生活上の不安について話し合いながら、その地域ならではの「安心して暮らせる仕組みづくり」を目指します。
モデル自治会の一つである辺塚東では、7月上旬に第1回のワークショップが行われました。プロジェクトの趣旨説明が終わると、地域の方々から多くの悩みが提示されます。「今年で95歳になる母親の介護がどこまでできるか心配で…」「60代まではなんでも自分でできると思っていたけど、病院や介護施設に通えるか不安になってきて…」「たまには伊座敷以外の遠くの場所に買い物に行く機会が欲しい!」などなど…。佐多の中でも特に高齢化が進み、中心市街地から距離がある辺塚地域。生活面の課題は切実です。
鹿児島国際大学の高橋信行教授は、アドバイザーとして地域の方々の声を聞いてこう答えます。「皆さんのあげてくださったお悩みは、地域全体にとって重要な課題です。そうした不安を声に出して打ち明けることから、解決の糸口が見えてきます。たくさんのアイデアを出していくことで、実現可能性の高い解決策が見えてくるんです」
ワークショップの現場に参加した石畑町長は、真剣な表情で語ります。「辺塚のような高齢化が進む中山間地域では、こうした課題は特に切迫しています。これまでにないような課題解決策が挙がっても行政でしっかりサポートしていく所存ですので、まずは率直な声を聞かせていただければと思います」
縁ひろがれプロジェクトは、地理的条件が厳しい地域におけるこれからの生活のあり方を考える貴重な機会です。次回からはより本格的に、地域住民一人一人の声をご紹介していきます。
(レポート:大杉祐輔)

問い合わせ先:役場介護福祉課
【電話】24-3126

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