年頭のごあいさつ

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明けましておめでとうございます。町民の皆様には町政運営に深いご理解と多大なご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。本年も皆様にとって安泰な一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

南大隅町長　石畑　博

令和6年1月1日に発生した能登半島地震により、被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げます。被災地域の皆様の安全と一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

■アフターコロナ　最初の一年を振り返って
昨年はコロナ分類が5類へ移行指定となったことから、社会環境も人と人との往来が活発になるなど大きく変化しました。夏には、EXILE　ÜSAさんによるオドル野菜プロジェクト収穫祭と花火大会が同時に催され、5500人を超える来場者で盛り上げていただきました。国体の自転車競技の開催、10月には6年振りの開催となる「肉の感謝祭」も賑わいの中、多くの町民皆様の交流が図られました。11月には物価高騰対策として農林水産物大即売会、12月には佐多岬マラソンと同時開催の地産地消フェアも早々に完売するなど、これまで3年間自粛されておりました各種行事やイベントがおおむね実施され、活気が戻りました。

■台風からの復興に向けて
また一方ではお盆前に襲来した台風6号の線状降水帯による異常降雨は、日雨量が過去最大値を更新するなど町内全域に大きな被害をもたらし、雄川の増水による諏訪地区の冠水、町内各所で通行止め区間が発生し、国道269号と県道鹿吾佐線大中尾峠の通行止めは町民生活に大きく影響を及ぼしました。特に佐多地区の皆様には停電復旧に時間を要し、大変ご迷惑をお掛けしたところでございます。道路や農地等の災害復旧工事については年初めから着工となり早期完了に向けて手続きを進めております。

■皆様の声をいただいて
令和6年度は就任させていただいてから4年目を迎えることとなります。昨今の物価、燃油、労務費等の高騰は町民の皆様にも大きく影響が出ており、特に本町の基幹産業であります農林水産業や運輸、建設事業者の方々への打撃は大きく、町民の皆様からも様々な声をお寄せいただいております。本年は、コロナ禍で停滞していた町民皆様との対話や意見交換会などの傾聴活動にも力をいれ、双方向の政策立案に努めていきたいと考えます。このことが、町民職員一体となった施策立案につながり、効果の高い事業展開の一歩目になると感じております。

■小さな自治体だからこそ機動力を活かして
昨今の人口減少と高齢化の荒波に屈することなく、引き続き町民の皆様に「喜んでいただける町づくり」として、日々行政課題も変化していく中、町内に住んでおられますご高齢の方々から、地域を支えていただいております若者世代すべての町民のための政策拡充に努め、福祉施策の見直しなど現状に即応した町民の皆様が真に必要とされている要望に、「小さい町だからこそできること」にスピード感を持って取り組んで参ります。

■直面している課題と向き合って
今年度は任期の最終年度として、直面している事業や地域に密着した課題解決を優先に、町民が誇れるまちづくりとして、小中学校の環境整備や福祉職場の改善、バス路線廃止に伴う公共交通網の整備と地域コミュニティ運行のモデル化、住環境の改善整備と諏訪地区の冠水対策など日常生活に直結した喫緊の必須事項が山積しておりますので、町民に寄り添える、気軽に声をかけられる町長として地域に足を運び、町民生活に密着した課題解決に取り組んでいきたいと考えております。
本年も町政運営にご理解を賜り温かいご支援、ご協力をいただきますようお願い申し上げ、皆様にとって幸多き年となりますよう心からご祈念申し上げ年頭のあいさつといたします。