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自治体の皆さまへ

まちへの想い

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鹿児島県南大隅町

町内を巡り、まちへの想いを伺います。
今回は、郡校区新生会会長の川越貢さんにお話を伺いました。

■郡校区新生会
郡地区は、二つの支流をもつ郡川が合流した平地を中心に集落がひろがり、その一つの支流をさかのぼったところに折山・松山自治会があります。太平洋に面した浜尻海岸には、レジャーなど雄大な自然を求めて訪れる方々も。人口は約200人、10自治会で構成されています。
新生会では、年間を通じて清掃活動に取り組んでいます。集会施設は女性部の方が順番に清掃をされ、浜尻海岸や郡小学校跡地の清掃、1月には御崎祭りの要所、どんひら坂の清掃を実施します。
昨年の御崎祭りでは、多くの人の力によって4年ぶりに御神幸がどんひら坂を下りました。新生会では、維持するためにと、御神幸がない年も清掃を続けていました。

■公民館活動
郡校区新生会では、旧暦の七夕には各自治会に材料を配布して七夕作りを、グラウンドゴルフ大会を年2回開催しています。11月の大会には約30人が参加しました。「高齢の方が多いかと思っていたら、若い50代・60代が多かった」と、活動の主体は50代から70代で担っているそうです。
11月24日、今年も郡ふるさと祭りが開催されました。カラオケ、フラダンスなど、毎年、皆さん楽しみにされています。今年は認知症啓発グループ『南の星座』のチンドン屋も出演。会長の川越さんも地域のいつものメンバーと踊りを披露し会場を盛り上げます。ふるさと祭りでの踊りは30年以上続いているとのこと。「踊りは得意ではないんだけどね。皆さん、ふるさと祭りを楽しんで帰ってくれる。反響は良いよ」と話されました。
約20年前、ふるさと祭りの日には、訪れた方々で体育館はいっぱいになっていました。ゲートボール大会には40チーム以上集まったこともありました。
隣近所で誘い合って行事に参加していた方々も高齢になり、人が少なくなるにつれ一人では参加しづらくなったり。楽しみにされている校区の皆さんのために役員会で話し合い、昨年度から、自分ではふるさと祭りに行けない方々に向け、会場までの送迎を始めました。
「皆さんに喜んでもらっている。なかなか家を出るきっかけがない。引き出す何かを考えていかないと」と話されました。

■これから
「学校跡地を利用して集いの場ができないかな、お茶飲みでもできるような。そこから楽しみを見つけてくれたら」。
近所に出かけていた人が、話し相手がいなくなってしまい、家から出なくなりつつあります。
「語ってくれるきっかけになれば。お茶を飲んで話をして、その中で出た話を聞いて。必要だと思うものをやっていきたい」。

旧郡小学校の校庭は、きれいに草が刈りそろえられていました。「きれいな方がいいよね」と笑顔で話される川越さんは、小学校の清掃活動を続けていらっしゃいます。人とのつながりを思い、地域を大切に守っていきたいと思う気持ちを強く感じました。

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