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春を告げる 佐多の御崎祭り

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鹿児島県南大隅町

鹿児島県無形民俗文化財に指定されている「佐多の御崎祭り」が、2月17日から18日にかけて開催されました。
佐多の御崎祭りは、佐多岬の御崎神社の妹神が、郡の近津宮神社の姉神に年に一度、新年のあいさつに行くという逸話にもとづいて行われています。
17日の朝、御崎神社でミサキシバに乗り移られた妹神は、神官に捧持され田尻へ。神輿に乗られ、七浦(田尻・大泊・外之浦・間泊・竹之浦・古里・坂元)を巡り、それぞれの集落で今年一年の無病息災を願って神事が行われました。
今年は天候にも恵まれ、鹿児島大学の学生などが神輿のかつぎ手として参加し、4年ぶりに御神幸がどんひら坂を下りました。
近津宮神社下の仮宿で一晩過ごされた妹神は、18日、鉾の露祓いに続き、大傘に守られながら参道を上がり、姉神と再会されました。
近津宮神社の境内では、打植祭りのベブ(手製の牛の子の模型)も登場し田起こしが披露され、おもしろおかしく話しかけながらベブを引っ張りまわす姿に、来場者からは笑い声と大きな拍手が送られました。
七つの集落をつなぐ佐多の御崎祭り。さまざまな人と人とがつながって、伝統が受け継がれています。

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