〜モデル地区栗之脇・辺塚東自治会(2月11日・2月13日開催)〜
高齢化が進む南大隅町で、一日でも長く安心して地域で暮らすには?そんな切実な問いかけから始まったのが「縁(えにし)ひろがれプロジェクト」です。今回は、2月上旬に行われた栗之脇・辺塚東自治会のそれぞれの実践活動についてご紹介します。
栗之脇自治会では地域の若手4人を「デジタル推進員」として指導役に抜擢し、LINEの活用を本格化することになりました。2月には自治会で初めてのスマホ講座を開催し、メッセージの送信・削除方法、写真の送り方、メッセージへのリアクション方法などについて学びました。グループワークで個別指導を受ける中で、ご高齢の方々も今までなんとなくやっていた操作方法に自信をつけることができたようです。新しいことができるようになる喜びを胸に、皆さん笑顔で活動に取り組んでいました。
辺塚東自治会では、9月の視察研修で受けた刺激をもとに、女性陣が長年あたためてきた企画である「ふくれ菓子作り」を実施しました。ふくれ菓子を作るための蒸し器などの道具はあっても、一度に大量にできてしまうため、個人での消費には不向きなふくれ菓子。コロナ禍の2〜3年間は作る機会がなかったものの、「まずはやってみたいことを気軽に実施してみよう」という思いのもと、みんなで作ってテーブルを囲むことになりました。これからの買い物環境についての相談もしながら、楽しいひと時を過ごすことができたようです。
縁ひろがれプロジェクトは、地域のつながりをこれからの「福祉」につなげる取り組みです。コロナ禍で薄れてしまった地域の協力関係を取り戻しながら、日々の暮らしを見つめ直し、数年後の「自分たちなりの幸せ」のあり方についてイメージを描く。一人ではなくみんなで取り組むからこそ、「これからの暮らし」の新たな風景が見えてくるのかもしれません。
(レポート:大杉祐輔)
問い合わせ先:役場介護福祉課
【電話】24-3126
<この記事についてアンケートにご協力ください。>