■『一年を振り返り』地域おこし協力隊 秋山大樹
南大隅町のみなさまこんにちは。地域おこし協力隊「秋山大樹」です。南大隅町に家族で移住して早一年が経ちました。当時はこの町で見るもの全てが新鮮で、今後の生活に期待と不安が入り混じった想いだったことがつい最近のように思い出されます。素晴らしい指導者に恵まれ熱帯果樹の技術を学ぶことができ、農業未経験だった私も少しずつ就農に向けて動きだしています。また南大隅町の先輩方に面倒を見てもらい、これから就農に必要な素晴らしい圃場をいくつか手にすることもできました。妻や娘3人も地域の皆様の見守りもあり無事に南大隅町での生活を楽しんでおります。そういえば1年で南大隅町民になったなぁと実感できる瞬間があります、それは周りの何気ない会話についていけるようになった時です。とにかくこれまでは南大隅町の地名や人名が分からず話をしていてもピンと来ないことも少なくなかったのですが、この頃はだいぶ分かるようになってきました。こうしてこの一年を振り返ってみると実に多くの周りの方に辛抱強く支えられてきたのだなと考えさせられます。
数年前に始まったコロナ禍は多くの人に行動や考え方の変容を促したように思われます。私自身はこれまでの人生を省みて変化を望み行動を起こしました。しかしこの数年の間においても自身の身体に老いを感じ始め、旺盛だった気力も少しずつ落ち着き始めています。齢を重ね人は誰もが老いるということを実感した時に私が考えたことは「先人たちが守ってきたものを遺し、次世代へ継承する」ことの必要性でした。
令和6年4月23日に自身が代表取締役となる株式会社大隅フルーツを設立しました。地域おこし協力隊一年目での決断でしたが、二年目は会社代表としても地方創生への課題に取り組みたいと考えています。会社として今後は農地所有適格法人を目指し農業を主体とした経営を行っていく予定です。
私は企業人でしたので松下幸之助氏(パナソニック創業)や稲盛和夫氏(京セラ・KDDI創業)の思想に強い憧れがあります。「企業は社会が求める仕事を担い、次の時代に相応しい社会そのものをつくっていく社会の公器であり使命と責任が伴う。会社は経営者や株主だけのものではなく従業員やその家族そして顧客や地域社会など、会社に関わるすべての人のもの」、そのような教えから私は地域の継続な発展や活性化には、地元に根付いた企業の存在が必要不可欠であると考えました。この法人設立は先人たちが守ってきたものを遺し次世代に継承するために私が出した答えの一つです。また本年度の第一佐多中学校のPTA会長も拝命いたしました。移住した私たち家族を佐多小学校・中学校の皆様は温かく迎えてくださり、このような形で学校運営の仲間に加えていただけたことに改めて感謝いたします。地域のこどもたちが安心して学校に通えるように先生方・役員・保護者の皆様と協力しながらこの役を全ういたします。
令和6年5月1日より地域おこし協力隊として二年目の挑戦が始まります。多忙のためどうしても参加できない組織や活動もあるのが悩みの種ですが、地域に溶け込み自分の培ってきた経験を活かすことが南大隅町への恩返しだと考えていますので尽力いたします。
至らぬ点もあるかと存じますので今後も南大隅町の皆様がお導きくださるよう、重ねてお願い申し上げます。
■『はじめまして』地域おこし協力隊 金子美里
5月1日より地域おこし協力隊としてやって参りました!金子美里(かねこみり)です。
南大隅町の豊かな自然と亜熱帯果樹への憧れから協力隊へ志願させていただき、大泊のハウスで活動しています。出身は奈良県で、ここへ来る前は霧島市と、石垣島に住んでいました。これまでずっと接客業をして来たので、農業は全くの未経験のため、毎日驚いたり感動したりしながら学ばせていただいています。特にお気に入りはパッションフルーツのハウスの中!とてもいい香りでうっとりしています。ゆくゆくは自分の農場を持ち、アボカドやパッションフルーツ、パイナップルを夫婦で栽培することが夢です。南大隅町の皆様がとても優しくあたたかく、素敵な場所とご縁があったこと、とても嬉しく思っています。これからどうぞよろしくお願いします。
問い合わせ先:役場経済課
【電話】24-3128
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