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自治体の皆さまへ

GIGAスクール通信vol.20

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鹿児島県 垂水市

令和3年度から、GIGAスクールによる一人一台端末を本格的に活用した教育が始まった垂水市。ここでは、市民の皆様に、GIGAスクールはどういったものなのか解説するとともに、各校の取組を紹介することで、GIGAスクール構想を基にした教育に親しみを持っていただければと思います。

■「プログラミング教育」って?
◇プログラミング教育は、なぜ必要なの?
人口減少も予測される中で、産業を維持し、生活を豊かにしていくためには、将来どのような職業に就くとしても、コンピュータを理解し上手に活用していく力が必要です。
未来を生きる子供たちにとって、プログラミング教育は必要です。

◇プログラミング教育って、何の授業でするの?
学習指導要領に示されているのは、5年生算数科「正多角形と円」、6年生理科「電気と私たちのくらし」、総合的な学習の時間です。中学校では技術・家庭科です。学習指導要領には示されていなくても、プログラミングのよさ等への気付きやコンピュータ等を上手に活用しようとする態度を育成するために、朝の活動やクラブ活動などでも取り組むことができます。
低学年では、コンピュータ等を使わずに、論理的思考を育てることを目的とした活動を行うこともあります。また、垂水中央中学校では、自然体験や漁業体験等を、プログラミングソフトを活用してまとめ、発信する活動に取り組み始めています。

◇プログラミング教育は、小中学校だけ?
令和4年度から、高校でも全ての生徒が必履修の「情報I」が導入され、プログラミングの内容が入っています。令和7年度からの大学入学共通テストでは、「情報I」から出題されることになりました。

■タイピングソフトでスキルアップ 牛根小学校
牛根小学校では、タブレット端末を活用し、主体的で対話的な学びに向けた授業づくりに取り組んできました。また、遠隔合同授業も行い、多様な見方や考え方を引き出せるようにしてきました。これまでの取り組みで、タイピング操作のスキルアップがどの学習においても大切であると分かってきました。そこで、本校では、本年度から毎週木曜日の朝活動の時間にGIGAチャレンジタイムを設定し、「タイピングソフト」を活用してタイピング技能の向上に努めています。
4月当初は、キーボード上の文字を探し、入力するのに時間がかかっていました。そのため、授業中、タイピングに多くの時間を費やしていました。「キーボー島アドベンチャー」というソフトを活用して、1学期は、6級(1分間で36文字)であった児童が、現在は1級(1分間で57文字)となりました。
タイピングスキルアップにより、鉛筆で自分の考えを書く速さと同じになり、学習において考える時間や互いに議論して、まとめる時間が確保され、自分の思考を妨げないタブレット活用ができ、授業改善につながってきています。
「GIGAスクールのまち 垂水」の夢は無限大です。さらに、子供たちの可能性を伸ばす取り組みを行っていきたいです。

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