令和3年度から、GIGAスクールによる一人一台端末を本格的に活用した教育が始まった垂水市。ここでは、市民の皆様に、GIGAスクールはどういったものなのか解説するとともに、各校の取組みを紹介することで、GIGAスクール構想を基にした教育に親しみを持っていただければと思います。
■遠隔合同授業で、本市全体の小学生が「まちの将来像」について考えを交流
児童生徒は、運動会・体育大会や学習発表会・文化祭などの2学期の行事を通して、体力や表現力などを高めてきました。また、保護者や地域の皆様に御協力を頂きながら稲刈り等の体験学習を行い、充実した学期となりました。
さて、本市は、未来の創り手である児童生徒の思いをまちづくりに反映させるために、「まちの将来像」をテーマにして、各小・中学校で夢や希望を膨らませて考えたことを紹介する動画の作成を依頼しました。どの動画も、本市の特色をよく捉えており、「本市の魅力をより多くの方に知ってもらいたい」という思いが伝わるすばらしい内容です。9月27日に、各小学校をWeb会議システムでつなぎ、他校の動画を視聴した感想や意見を交流する遠隔合同授業を行いました。多くの児童が、「郷土のよさを知ることができて良かった」や「他校の友達と交流し、発表の仕方を学び合うことができて良かった」等の感想を述べていました。動画作成や遠隔合同授業を通して、郷土のよさを再発見し、未来の創り手としての意識が高まるとともに、ICT活用の技能を更に向上させる機会となりました。
[各小・中学校の取組も紹介]
■「教育の情報化」と「学びの変化」(垂水中央中学校)
10月30日に、鹿児島県教育委員会主催の「かごしま『教育の情報化』フォーラム」において、垂水中央中学校の野間杏奈(あんな)さん(3年)が、パネルディスカッションのパネラーとしてオンラインで参加しました。パネルディスカッションでは、「GIGAスクール構想による学びの変化とこれからの学び」をテーマに、県内の小学生、中学生、高校生代表が各1名ずつ、教員が3名参加し、野間さんは、中学生代表としてオンラインで参加しました。授業や家庭学習、生徒会活動などでのタブレットの活用、オンラインでの香港の学校との交流など、これまでの同校の取組をプレゼンテーションにまとめて紹介しました。また、質疑の中では、使用した際のメリットや課題、生徒会としてタブレット使用のルールづくりに関わっていること、これから取り組んでみたいことなどの意見を述べました。教員目線ではなく、生徒目線でこれまでの取組を振り返り、これからの可能性について考える機会となりました。
今後も、垂水中央中学校生徒一人ひとりが、タブレットなどのICT機器を自分で上手に活用していけるよう、授業や家庭学習、様々な教育活動の場で活用する機会を作っていきたいと考えています。
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