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自治体の皆さまへ

垂水市の水に流しちゃいけないお話

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鹿児島県 垂水市

◆第1話 垂水市水道事業の経営状況
垂水市水道事業について、市民の皆様に知っていただきたいと思い、令和6年度から広報誌にて、本事業の現状をお伝えしていきます。お目通しいただければ幸いです。

「今月号から新連載だよ!」

■経営状況について
垂水市の水道事業は、独立採算を原則として、市民の皆様から納めていただいた水道料金等で運営しています。
令和4年度の水道事業会計は、収益的収支は黒字ですが、資本的収支は赤字となっており、資金残高が年々減少しています。これは、人口減少による給水収益の減少や老朽化した水道施設の更新費用の増加が原因であり、事業経営が厳しい状況になっています。

◇収益的収支の推移
・収益的収支とは…水を家庭まで届けるための経費です。

収入:水道料金、他会計補助金など
支出:水道施設維持費、薬品代、職員給与費、検針委託など

◇資本的収支の推移
・資本的収支とは…古い水道管などを新しくするための経費です。

収入:企業債、国庫補助金、他会計補助金など
支出:工事費、企業債償還金など

■資金残高について
水道事業会計の赤字の一部を資金残高より補填していますが、災害などの非常時に1年間給水収益(料金収入)がなくても、事業が継続できるよう、水道事業運営上、必要な資金を確保する必要があります。現在の資金残高必要額は、最低でも2億5千万円を維持する必要があります。

◇資金残高の推移

垂水市の令和5年度収益的収入 約2億5千万円程度

最低でも 2億5千万円確保が必要

■将来の給水人口及び給水収益
垂水市の人口は減少を続けており、将来も減少し続けることが見込まれています。そのため、給水人口及び給水量も減少傾向を続け、有収水量の減少が見込まれます。
令和5年度に11,815人であった給水人口は、令和10年度には10,770人に減少し、給水収益は約2千万円の減額、さらに令和14年度には、10,000人を下回ることが予想されています。

◇将来の給水人口及び給水収益

■販売価格と原価
水道事業は、地方公営企業法により独立採算制をとっており、水道料金の収益をもって経費に充てています。そこで、1立方メートルあたりの「販売価格」と「原価」の関係に注目します。

販売価格:使用した水道水1立方メートル(1,000ℓリットル)に対して徴収する金額
原価:水道水1立方メートル(1,000ℓリットル)あたりを作るのにかかった費用

令和4年度までは、原価を販売価格が上回っていましたが、令和5年度から販売価格を原価が上回っており、損失額が徐々に増加していく見込みで、経営が厳しい状況にあります。

◇1立方メートルあたり水道水の販売価格と原価の推移(垂水市)

■垂水市水道事業経営戦略の中間見直しについて
このような経営状況を踏まえて、平成31年3月に策定した、垂水市水道事業経営戦略の中間見直しを、令和5年度に実施しております。
中間見直しにあたっては、垂水市水道事業審議会に諮問し、審議が行われた結果を答申書として提出いただき、今回、中間見直しを策定いたしました。

●来月号第2話/経営戦略の概要紹介(予定)

問合せ:水道課業務係・工務係
【電話】内線129・135

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