【特集01】元気プロジェクト〔健康チェック〕報告(2)

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■topic01　発見
健康チェックのデータから分かった‼健康チェックの参加者に見られる3つの効果
※この検証は、これまでのデータを用いた簡易的な分析です。

これまで健康チェックに参加した方と、年齢等を同一にした条件で非参加者から同じ人数を抽出し、7年間のデータをもとに「介護認定率」、「介護給付費」、「医療費」を比較したところ、参加者の方の介護認定率が低く、介護給付費、医療費においても低い結果となりました。

◆point1　参加者の方が介護認定率が低く、認定を受けた方も要介護度が軽度。
[検証]
参加者1,865人と、非参加者の中から、男女区分・年齢構成を同一にした条件で同人数を比較し、その中で令和元年度以降に新たに介護認定を受けた方の割合を検証しました。
※H30以降、健康チェックを1回以上受診した群(n=1,865)を基に、非受診群(無作為抽出×5回の平均値)と比較。

▽結果
参加者の方が介護認定を受けた割合が1.4%低く、その内訳も、要介護度が軽度となっています。要因の一つとしては、毎年、健康チェックに参加し、ご自身の健康度を理解することで、健康意識が高まり、生活機能の維持、介護予防につながっているものと考えられます。

介護認定率(対象数1,865人)

◆point2　1人あたり年間の介護給付費※が参加者の方が45568円少ない。
※介護サービスを受けた時にかかる費用で公費と自己負担額を合わせた10割
[検証]
参加者1,865人と、非参加者の中から、男女区分・年齢構成を同一にした条件の同人数を比較し、1人あたり(年間)介護給付費を算出し検証しました。
※R6.4～R6.9までの給付費(10割)から1人あたり(年間)の介護給付費を算出し比較。

▽結果
参加者の方が1人あたり(年間)の介護給付費が45,568円少なくなっています。介護サービスが適正に提供されることで、40歳以上が負担する介護保険料の減額に繋がることが期待されます。

介護給付費(1人あたり・年間)〔単位：円〕

◆point3　1人あたり年間の医療費※が参加者の方が53856円少ない。
※公費等と自己負担額を合わせた10割
[検証]
国民健康保険被保険者または後期高齢者医療被保険者の中の参加者486人と、非参加者で条件を同一にした方々を比較し、1人あたり(年間)の医療費を算出し検証しました。
※H30以降健康チェックを3回以上受診した群(n=486)を基に非受診群(無作為抽出×5回の平均値)のR5.4～R6.9の医療費(10割)から1人あたり(年間)の医療費を算出し比較。医療費においては、今後詳細な検証が必要。

▽結果
参加者の方が1人あたり(年間)の医療費が53,856円少なくなっています。早期に適切な治療に繋がったことが要因の一つと考えられます。

医療費(1人あたり・年間)〔単位：円〕