■topic02 話題andフォロー
健康チェックのデータから分かった、垂水市民に見られる4つの健康状況
これまでの健康チェックのデータから見えてきた、垂水市民の健康状況について主なものを紹介します。また、健康チェックの結果を踏まえ、新たに生まれた事業についても紹介します。
本市は今後も、市民の皆様の健康・元気に寄り添った取組を行っていきます。
◆point1.血圧が高い状態が継続すると血管機能が悪くなります。
▽30%の方が高血圧!
薬を服用していても、血圧がpoint高い状態が継続すると、将来心筋梗塞や脳梗塞発症につながる可能性があります。
⇒まずは、自身の血圧値を知ること!自宅での測定がおすすめです。
平成30年度参加者の血圧管理
・健康チェック後のフォロー
健康チェックを受けた方で、希望される方は無償で家庭血圧計の貸出と結果表が定期的に受け取れる「重症化高血圧ZERO!教室」に参加することができます。
出典:R6健康チェック報告会 窪薗准教授資料より
◆point2.認知機能に影響する病気も。早期発見が大切です。
▽30%の方が認知機能に課題
65歳以上を対象とした認知機能調査において、約30%の方が認知機能低下の疑いがあるという結果になりました。全国的にも65歳以上の3人に1人が認知機能に関わる症状があるというデータが出ています。認知症ではなくても認知機能に影響する様々な病気もありますので、早めの受診が大切です。
⇒「あれ?」と思ったら、かかりつけ医療機関や専門の外来に早めにご相談下さい。早期発見、早期治療が大切です。
・健康チェック後のフォロー
認知機能の低下が疑われる方について、早期受診を目的に、かかりつけ医療機関や専門の外来の紹介を行っています。
出典:R6健康チェック報告会 大石教授資料より
◆point3.食塩の摂り過ぎは高血圧の原因に。
▽食塩摂取量が多い
食塩摂取量は男性・女性ともに高く、国や鹿児島県が示す目標の1日7gを大きく超えています。
⇒減塩のコツは、麺類の汁は残す、煮物より炒め物、減塩食品を選択、カリウムを多く含む食材を取ること等です。
令和4年度参加者の食塩摂取量
・健康チェック後のフォロー
「重症化高血圧ZERO!教室」に参加し、家庭血圧測定を行う方に対し、無償でナトリウムとカリウムの比率が測定可能な「ナトカリ計」の貸出と結果表をお渡しします。
出典:R4健康チェック結果より
◆point4.口の機能が運動機能や認知機能に影響も。
▽老いは口から始まる!
口腔機能調査により、噛む・飲み込む力が弱くなる等、口の機能の低下から低栄養(偏った食事等)に繋がり、運動機能・認知機能に影響し、全身の状態にも影響することが分かってきました。
⇒よく噛む(歯のない人は義歯を使う)、話をする(発音と唇の運動)、しっかり飲み込むことが大切です。(唾液腺マッサージ、頸部の体操も効果的です。)
・健康チェック後のフォロー
口腔機能調査では、虫歯や噛み合わせだけでなく、初期の口腔がんが見つかったケースもあります。鹿児島大学やかかりつけ医療機関におつなぎする場合もあります。
出典:R6健康チェック報告会 奥井教授資料より
[健康チェックから生まれた事業]
■重症化高血圧ZERO!教室
健康チェック参加者のうち希望者に実施している「重症化高血圧ZERO!教室」では、家庭血圧計を1年間貸し出し、2か月に1回、測定結果の返却時に保健師、看護師、管理栄養士等の専門職を中心に生活状況の聴き取りも行っています。平成30年から令和6年までに、延べ2,343名の方が参加されています。家庭血圧を継続して測定することで、血圧値が減少する結果も出ています。
○1年間の教室参加者の血圧値の推移(令和3年度~令和4年度)
1回目から約1年後の6回目の血圧値の平均を比較したところ、1回目と比べ6回目の血圧値の方が減少しました。これは血圧値が改善したことを示しています。
本特集に関するお問い合わせ先
問合せ:保健課元気プロジェクト係
【電話】内線567
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