令和5年4月に「全国学力・学習状況調査」が実施されました。全国の小学6年生の児童と中学3年生の生徒が取り組みました。天城町の児童・生徒の学習状況について,以下に示します。全国や鹿児島県の平均正答率との比較が一つの目安になりますが,他にも様々な角度から天城町の児童・生徒の学習状況について分析する必要があります。
【教科に関する調査結果】
小学校では県や全国の平均を大きく上回る結果となっています。各学校で実施している学力向上への取組が成果として表れています。今後も引き続き各学校の取組に期待したいです。また,中学校では,どの教科も全国の平均には届いていませんが,国語・数学については,全国や県にあと一歩というところまできています。しかしながら,英語については厳しい結果です。各学校での取組等を再度点検するとともに,生徒にとって魅力ある授業改善が求められます。
天城町教育委員会は,各学校への計画的な学校訪問(授業参観を含む)を行うとともに,校長面談等を通して,授業改善や学力向上に向けた各学校の取組等について具体的な指導・助言を行います。
また,現在実施している,各種検定(漢字力検定,数学検定,英語検定)の受検者の増加に向けた各学校への働きかけを更に強化したり,ALTを活用した外国語科の学習の充実を図ったりするなど取り組んでまいります。今後も各学校の児童・生徒の学力向上へ向けた取組を支援していきます。
【児童・生徒質問紙に関する調査結果】
☆天城町の各学校において,「キャリア教育」,「人権教育」,「道徳教育」,「小中連携」等の取組が積極的に行われ,児童・生徒の自己有用感や自己肯定感を高めることに成果が出ています。このことが,児童・生徒の学力向上とも大きく関わっています。今後も,一人一人の児童・生徒のよさを認め,励まし,伸ばす教育を各学校で積極的に推進し,実践してまいります。
☆昨年度より平日の中学生の家庭学習に取り組む時間は増えています。各中学校での家庭学習の取組の充実がうかがえます。今後も,タブレット端末等を活用した更なる充実が期待されます。一方で,土日の家庭学習の時間が1時間より少ない,あるいは全くしないという児童・生徒が一定数おります。鹿児島県が目標としている,小学生は60分以上,中学生は90分以上の学習時間を土日も確保したいものです。そのためにも,休日の各家庭での過ごし方を工夫・改善する必要があり,PTA等とも連携していきます。
☆児童・生徒の読書指導の充実については,各学校で積極的な取組がなされています。今後も,更に取組を充実させることによって,家庭における読書の習慣化を図ってまいります。また,毎月23日は「子どもと一緒に読書の日」となっていますので,各家庭ではテレビ等のメディアの電源を切り,保護者による読み聞かせをしたり親子読書をしたりするなど,家族全員で本に触れる時間を設定していただけるとありがたいです。
☆本町の児童・生徒は,保護者や地域の皆様に見守られながら地域行事等に積極的に参加しています。今後も積極的に参加を促していくとともに,特に中学生については地域行事に参加するだけでなく,学習活動と関連付け,地域行事に参画するなどの取組を期待しているところです。(町民体育大会やかごしま国体等)
【家庭や地域へのお願い!!】
児童・生徒に確かな学力を身に付けさせるためには,学校・家庭・地域の一体となった取組が必要です。家庭・地域において,以下のような取組をお願いします。
1 基本的な生活習慣を身に付けさせましょう。(早寝・早起き・朝ご飯)
2 「OSOS運動」を家庭や地域で更に推進していきましょう。
3 メディアの使い方について,家庭のルールを必ずつくりましょう。
4 子供にとって範となる大人であるよう,常に学び続ける姿を子供に見せましょう。
問合せ:天城町教育委員会
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