令和6年度施政方針〔2〕新しい人の流れをつくる (1)(2)

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■〔2〕新しい人の流れをつくる
(1)ふるさと創生
地方創生関連事業につきましては、「第2次天城町まち・ひと・しごと創生総合戦略」が計画の最終年度を迎えることから、効果検証を実施し、国の「デジタル田園都市国家構想総合戦略」や県の「第2期鹿児島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を踏まえ、デジタルの力を最大限活用できる新たな総合戦略として改訂し、引き続き本町の地方創生に取り組んでまいります。
また、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、低所得世帯への給付金の支給などを行い、長引く物価高騰に圧迫されている町民の生活を支援してまいります。

先日、総務省統計局の令和5年住民基本台帳人口移動報告において、自治体ごとの転入・転出の比較が発表されました。鹿児島県全体で2,752人のマイナスとなっております。多くの自治体がマイナスとなるなか、本町は僅かですが、15人のプラスとなりました。
これまでの移住・定住施策が功を奏してきたものと、うれしく思います。この流れをより確実なものとすべく、移住・定住施策に力を注いでまいります。そのため、移住相談を専任とする移住コンシェルジュを引き続き配置し、ワンストップ移住相談窓口の更なる体制強化と移住情報ウェブサイト、SNS等を活用した情報発信を行ってまいります。多様な移住ニーズの把握と移住希望者に寄り添った支援を行うとともに、大都市圏での移住フェア等に積極的に参加し、移住人口の増加に努めてまいります。

空き家対策につきましては、令和5年度は9件の空き家バンクの新規登録があり、7件が契約済みとなっています。また、空き家改修費補助は6件の改修を行っております。新年度からは「空き家バンク登録お片付け支援補助事業」も実施いたします。今後も空き家の有効活用を促進するとともに、町ホームページなどで広く空き家情報を提供し、移住・定住者の増加に繋げてまいります。また、天城町空家等対策計画に基づき、空き家・廃屋などの適正管理を啓発してまいります。
また、新年度は新たに住宅を新築した方々を対象とする「天城町新築住宅取得補助金」を創設し、住宅不足解消に努めてまいります。

ふるさと納税につきましては、令和5年度は、1月末時点で5,051件、8千2百6万1千円と、昨年比プラス5百万円程度となっております。引き続き、ウェブサイトでのPRや寄附者様に選んでいただけるような返礼品の発掘とともに、島外での物産展などでのPR活動に取り組んでまいります。また、企業版ふるさと納税につきましては、令和5年度、13件、3百45万円のご寄附をいただきました。これまでご寄附を頂いた皆様とのご縁を継続していけるよう、全国へのPR活動を積極的に行ってまいります。

(2)世界自然遺産登録地として
世界自然遺産につきましては、その価値を将来にわたって保全していくため、引き続き徳之島希少野生動植物保護事業や徳之島三町ネコ対策事業を実施し、希少野生動植物の保護や外来種対策に努めてまいります。
また、昨年発足しました徳之島世界自然遺産推進協議会や、全国の自然遺産地域が加盟する世界自然遺産5地域会議への参画などを通じ、関係機関と連携して世界自然遺産の島・徳之島のPRに取り組んでまいります