令和6年度施政方針〔4〕時代に合ったまちづくり、安心したくらしを守る (1)

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■〔4〕時代に合ったまちづくり、安心したくらしを守る
(1)町民が安心して暮らせる環境の確保
道路の整備につきましては、国庫補助事業による前野岡前横断線及び平和東線の道路改良を継続して実施してまいります。また、毎年行っております集落環境整備事業につきましては、県と協議の結果、過疎債が適用されることとなりました。そこで、一部を前倒しして今議会の6号補正にて計画し、繰越事業として対応してまいります。

地方改善施設整備事業につきましては、新年度は湾屋3号線ほか、集落内排水路の整備を進めてまいります。

道路メンテナンス事業では、浅間地区の西郷橋の補修を行ってまいります。

舗装修繕事業につきましては、戸ノ木線、松原浅間海岸線、兼久当部線、畑尻線、当山2号線、奥川線及び屋戸久線を進めてまいります。
また、町単独事業として、名須3号線の設計及び美笠6号線の改築を行ってまいります。
県から委託を受けております県道管理につきましては、維持補修事業及び路傍樹育成保全事業を継続して実施してまいります。

町営住宅管理につきましては、入居者の生活環境向上のため維持補修に努めてまいります。令和5年度に引き続き、住宅等ストック総合改善事業にて住戸の長寿命化を図るため、塩満団地2棟8戸について屋上防水やトイレの水洗化を含めた改修リフォームを行ってまいります。
町営住宅整備につきましては、公営住宅建設事業として名須C団地に1棟6戸を建設し、引き続き住宅不足解消に努めてまいります。

公園整備事業につきましては、湾屋川史跡公園の遊具設置が完了いたします。新年度は総合運動公園北側駐車場及び野球場内野スタンドの改修を行ってまいります。
また、秋利神キャンパスパークにつきましては、再整備の実施設計を進めてまいります。この実施設計は先程の道路と同様に、前倒しして、今議会の6号補正で計画し繰越事業として対応してまいります。

県が着手しております県道83号線改良事業の早期完了及び、県道80号線の整備につきましては、引き続き、粘り強く要望を続けてまいります。

町内の公衆用道路の所有権移転の未完了箇所を正常な状態に移転登記を行うことを目的に、山田長満氏より頂きました寄附金を財源として登記事務職員を雇用し登記事務を進めてまいります。

防災対策につきましては、平成24年度に整備した天城町防災行政無線設備が稼働から12年が経過し、老朽化対策を踏まえた更新が必要となっております。緊急防災・減災事業債を活用し新年度に基本構想及び実施設計、令和7年度に本工事を実施することとしております。
また、大規模自然災害に備え令和4年度に「前野・西阿木名」、令和5年度に「与名間・松原上区・瀬滝」の計5ヵ所の指定避難所の防風・防水対策・バリアフリー化など機能強化を図る改修工事を実施いたしました。新年度には、福祉避難所として「天城町老人福祉センター」の改修工事を実施いたします。その他、町内8ヶ所の指定避難所の耐震診断調査も実施しており、今後計画的に機能強化を進め、安心して避難できる避難所を目指してまいります。
去る、令和6年元日の能登半島地震を教訓に、2月10日に天城町防災研修会、2月25日に天城町総合防災訓練を実施いたしました。日頃からの備えをシミュレーションするとともに、14集落ごとの自主防災組織の訓練及び強化を図ってまいります。
また、地域防災の要である消防団員の確保と養成が課題であり、引き続きAYTや町ホームページを活用し人材確保に努めてまいります。
地域防災力を高める一方、外海離島に属する本町においては、大規模災害発生時の自衛隊等の支援も必要不可欠です。引き続き、自衛隊誘致活動を進めてまいります。

交通安全・防犯対策等につきましては、町内の安心安全なまちづくりを目的とし、令和4年度から令和5年度にかけて、旧富田商店前交差点、空港入口前交差点など計4箇所に防犯カメラの設置を行いました。
また、デジタル田園都市国家構想交付金を活用し、高齢者及び児童生徒の見守りカメラを各所に19台設置いたしました。新年度には、小学校一年生及び高齢者を対象に見守りタグを配布し、行方不明捜索時の早期発見を目指すなどこれまで以上に安心安全なまちづくりに努めてまいります。
さらに、町内交通支部及び交通安全母の会とともに交通ルールや交通マナーの意識向上、並びに飲酒運転根絶運動を積極的に実施し、町内交通死亡事故ゼロを目指します。

公共交通対策につきましては、公共交通利用者の減少や運転者が不足している状況にあり、公共交通の維持・確保の課題解決に向けた見直しが必要であることを踏まえ、基本計画である地域公共交通計画を徳之島地域公共交通活性化協議会において策定し、利便性の向上、持続可能な地域公共交通の形成に向けて取り組んでまいります。

水道事業につきましては、新年度は、令和5年度に引き続き生活基盤施設耐震化等交付金事業により、松原地区の老朽化した導水管、配水管、浄水場施設の更新に取り組んでまいります。
また、漏水調査対策につきましては、デジタル技術衛星画像解析による漏水調査の結果に基づいて、順次修繕を実施してまいります。
水質管理については、水質管理体制の強化を図り、町民が「いつでも安心して飲める、安全で信頼される水道」を目指し水道水の安定供給に努めてまいります。

公衆衛生につきましては、引き続き合併処理浄化槽設置整備事業を推進してまいります。現在、本町においては、合併処理浄化槽設置率が58%となっており、世界自然遺産登録により、環境分野全体への注目度・その重要性も高まっていることから、広報・周知などの強化により、合併処理浄化槽の設置率向上に努めてまいります。

廃棄物対策につきましては、生ごみ処理機購入費助成事業とコンポスト購入費助成事業を継続的に実施しながら、ごみの減量化・資源化を図ってまいります。
不法投棄防止対策につきましては、定期的なパトロールや広報等による注意喚起を行ってまいります。
海岸漂着物地域対策推進事業につきましては、世界自然遺産の島として、本町の景観を守るべく自然環境の維持・保全に努めてまいります。

徳之島愛ランドクリーンセンター新設につきましては、本町での新設に向けた基本構想を策定するためにクリーンセンター新施設整備基本構想策定業務委託を締結しました。新施設建設地の町として、受入れに向けた準備を進めてまいります。また、本町の今後10年間の一般廃棄物処理に関する基本的な事項を定めるべく、一般廃棄物処理基本計画についても併せて策定してまいります。