本町の魚のPRと魚食普及を図る事を目的として、毎月10日(いおの日)を「屋久島の魚を食べる日」として制定しました。魚食普及の取り組みとして、お魚マイスターアドバイザーの川東繭右さんが旬の水産物を紹介します。
生きている状態で、朝日のように赤朱色をしているからその名がついたアサヒガニ。屋久島では毎年11月1日にアサヒガニ漁が解禁となり、3月頃まで島内の鮮魚店で購入することができます。
アサヒガニ漁は、夜明けから始まり、直径50cmの正方形の網に、シイラやダツのぶつ切りやサバの頭などの餌を中心に置き、おもりのついたロープにつなげて、砂地に這うように仕掛けます。30分~1時間で仕掛けを回収し、15時の水揚げ締め切り時間に間に合うまで数回操業します。
甲羅の下にある尾が細いほうがオス、太いほうがメス。身がたくさん詰まっているのはオス、味噌や内子も楽しめるのはメス。持った時に重いものを選びます。たっぷりの湯で、甲羅と尾の付け根に隙間があくまで茹でたら、茹でガニのできあがり。甲羅を外し、縦半分に切ると隔壁の間の身も食べやすいです。漁師お勧めの食べ方は蒸しガニ。旨味が流れ出ず、濃縮された風味とその味わいに驚きます。身をほぐして炒飯や茶わん蒸しも美味。エビとカニの中間のような香ばしく甘い味わいが楽しめます。
[お魚マイスターアドバイザー 川東繭右]
ここがおもしろい!「カニなのに横歩きできない!平たい脚でバタバタおよぐ!」
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