島内外から町民や関係者約400人が参集し、11月25日に「世界自然遺産登録30周年記念シンポジウム」が屋久島離島開発総合センターで開催されました。
記念シンポジウムは2部構成で、第1部では、主催者挨拶に続き、森山裕衆議院議員からご祝辞を賜りました。
基調講演では、脳科学者で屋久島おおぞら高校校長の茂木健一郎氏により、屋久島の豊かな自然と多様な文化の中で学ぶことの価値についてお話をいただきました。
世界自然遺産登録30年を振り返る町民インタビューの上映では、当時の思いやこれからへの提言を話される様子が上映され、会場に集まった皆さんも映像と共に当時を振り返る機会となりました。また上映後は屋久島民謡「まつばんだ」も披露されました。
八幡小・神山小・岳南中学校・屋久島高校による環境学習発表では、各学校での取組が報告され、会場からは惜しみない拍手が起きました。
『世界自然遺産登録30年のこれまでとこれから』と題して行われたトークセッションでは、若い世代と登録当時から活躍されている方々から、それぞれの思いが語られ、伝統文化継承の取組が必要であることや、島の魅力をどう伝えていくかなどさまざまな議論が繰り広げられました。
第II部では、航空自衛隊西部航空音楽隊と屋久島高校吹奏楽部・屋久島吹奏楽団によるジョイントコンサート『世界自然遺産登録30周年記念ふれあい音楽演奏会』が開催され、素敵な音楽で30周年のスタートを祝うことができました。
町民をはじめ多くの関係者の皆さんと共に、この島で生きていく者の決意表明である『屋久島憲章』に掲げられた「自然と人間が共生する豊かな地域社会づくり」の実現に向け取り組んでいくことを、改めて決意するシンポジウムとなりました。
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