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毎月10日屋久島の魚を食べる日VOL.8

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鹿児島県屋久島町

本町の魚のPRと魚食普及を図る事を目的として、毎月10日(いおの日)を「屋久島の魚を食べる日」として制定しています。魚食普及の取り組みとして、お魚マイスターアドバイザーの川東繭右さんが旬の水産物を紹介します。

■バショウカジキ
秋太郎の名で親しまれ、鹿児島県の秋の魚にも認定されているバショウカジキ。温かい海を目指して南下するため、県本土からは季節が少し遅れ、屋久島では冬の訪れを知らせる魚です。漁法は昔ながらの旗流し漁。カジキが針にかかると目印の旗が魚とともに移動するので、船で追いかけ釣り糸を素手でたぐり寄せます。カジキは針から逃れようとジャンプしたり、急旋回したり、まるで暴れ馬のよう。手綱をしぼるように釣り糸を持ち、時には片手で船を操縦し、漁師は体一つで平均20~30キロものカジキと格闘します。ようやくカジキが船に上がっても、今度はツノのような鋭い吻(ふん)を振り回し、ドッタンバッタン大暴れ。身を打ち付けると内出血してしまうので、すぐに気絶させその間に吻を切り落とし、鮮度保持のために内臓を取り出し、腹に氷を詰めシートで包んで保冷します。
バショウカジキの切り身は島内各店舗で比較的安価で購入でき、新鮮なものは刺身で。漬け汁に橙などを絞った幽庵焼きもおすすめです。筋が目立つようなら生姜醤油で下味をつけて唐揚げに。屋久島での水揚げは例年11月~年内いっぱいです。短い旬をぜひ味わってください。

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