■歴史民俗資料館収蔵民具紹介 糸車(いとぐるま)
糸車は綿や蚕、羊毛などのワタの繊維を紡ぎ、糸にするために使われていた道具です。屋久島では、明治初期ごろまで綿が栽培されており、収穫されたワタはこの糸車で糸に加工され、地機(じばた)で布を織り、人々の衣服をまかなっていました。また、大正期期には、養蚕が島内各地で行われていましたが、これらの多くは自家用ではなく、換金用として島外に出荷されていたようです。
手動の糸車は、明治期以降に外国から導入された紡績機により全国的に廃れていき、はっきりとは分かりませんが屋久島においても使う機会は減っていったと考えられます。
歴民館では、収蔵している糸車を復活させようと手入れを行っています。また、中庭にて和綿を栽培し、およそ25個の実を収穫しました。
さて、復活なるでしょうか、お楽しみに。
問合せ:屋久島町歴史民俗資料館
【電話】42-1900
屋久島町宮之浦1593番地(屋久島北分遣所横)
開館時間:9:00~17:00
入館料:大人100円、小中高校生50円(団体割引あり)
町民は入館無料
休館日:月曜日
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