■「楠川盆踊り(くすがわぼんおどり)」が鹿児島県の文化財へ先祖を供養する集落行事
鹿児島県文化財保護審議会は3月26日に「楠川盆踊り」を県の文化財(無形民俗文化財)に指定するよう県教育委員会に答申しました。町内では「屋久島の如竹踊り」に続く2例目の指定となります。
▽「楠川盆踊り」とは
楠川盆踊りは、楠川集落で伝承されており、毎年8月13日と15日に行われています。先入りのかけ声から「ヨイヤサ」の呼称でも親しまれています。
8月13日は本蓮寺(ほんれんじ)の境内で、8月15日は本蓮寺に加え神社や港、さらに初盆を迎える家々を回り奉納します。踊りは先入りと6つの踊りで構成されており、それぞれに異なる道具を用いながら唄に合わせて行います。衣装は浴衣姿に鉢巻・たすき掛けをして足袋を履きます。
唄の歌詞には、沖縄や長崎、伊勢、鹿児島などの地名が登場し、屋久島島民の江戸時代以後の交流の歴史をうかがわせるとともに、屋久島の山への信仰と海での活動を伝える貴重な踊りといえます。
問合せ:屋久島町歴史民俗資料館
【電話】42-1900
屋久島町宮之浦1593番地(屋久島北分遣所横)
開館時間:9:00~17:00
入館料:大人100円、小中高校生50円(団体割引あり)
町民は入館無料
休館日:月曜日
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