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フレイル予防のためのいきいき長生きコラム(12)

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鹿児島県屋久島町

■あらき歯科医院 荒木謙一院長
宮之浦のあらき歯科医院の荒木先生に、高齢者の「歯と口の健康」についてお話を伺いました。

―「人生を振り返って、もっと早く歯の健診や治療をすればよかったと4人に3人が後悔している」というデータがあります。詳しくはどういうことだと先生は感じられていますか?
虫歯などは、はじめのうちは症状があまりない。歯が黒くなったり欠けたり、しみたり、食べ物が詰まるようなときには進行している場合がある。神経まで治療が必要になると歯医者に通う回数も多くなって大変だよね。それに、神経を取った歯は治療して治しても弱い歯で、後々欠けたりする。10数年しか持たないという話もあるくらい。

―症状がないうちの定期的な健診が大事なんですね。
でも、みんな分かってはいるけど中々できないよね。歯が悪くなって抜いたり抜けたりすると、日常では慣れてしまう。けれど、踏ん張れないとか、食事を噛む回数が減って丸飲みみたいになって、胃腸の調子が悪くなったり。急にではないけれど徐々に全身に悪影響を及ぼしていくね。

―高齢者の方々にお勧めのお口のケアはありますか?
洗面台の鏡で歯や舌や口の中を見る習慣をつけるといいね。いつも見ていると、異変に気付きやすくなるからね。あと、歯みがきの順番を決めると、みがき残し防止にいいね。
おすすめは、食後にお茶でブクブクとして飲むこと。口の中の食べ残しがきれいになっていいね。昔の人は食事の最後にお茶を飲む習慣があるけど、お茶には「歯の質」に良い「タンニン」という成分も含まれているからね、よくできていると思うよ。

このコーナーでは、町内の医療機関などから、健康で長生きするための「耳より情報」をお届けします。

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