本町の魚のPRと魚食普及を図る事を目的として、毎月10日(いおの日)を「屋久島の魚を食べる日」として制定しています。魚食普及の取り組みとして、お魚マイスターアドバイザーの川東繭右さんが旬の水産物を紹介します。
■ホタ類
屋久島でホタ類といえば、青白黄色の3種類。青ホタがアオダイ、白ホタはシマアオダイ、黄ホタはウメイロです。屋久島の海の色を身に着けたようなアオダイ、シマアオダイにはその名のとおり幅広の縞模様があります。そして、梅の実のような黄色の配色が美しいことからその名がついたウメイロ、いずれも夏の屋久島を代表する白身魚です。
針数10~15本の一本釣りで、餌は肉食性の青ホタと白ホタにはサンマの切身を、草食性の黄ホタにはオキアミを使います。群れで暮らすホタ類は、多い日で1日に100kg釣れることもあるとか。大きいものだと2kgほどになり、透明感と上品な甘さを持ち、どの種も刺身が絶品です。とくに皮にうま味があるので、皮を生かした湯引きや炙りでの刺身を強くおすすめします。醤油を弾くほど脂がのっていることもあり、加熱しても身は締まらずフワフワ。どんな調理法や味付けでも美味しくいただける白身魚界のエースです。骨からの出汁もよく出る魚なので、丸魚での購入もお値打ちですよ。見つけたら即買い!のホタ類です。
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