■新年あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます
屋久杉自然館では、今年の7月に開催予定の特別展「(仮称)屋久杉巨樹・著名木展ーReturnsー」の準備に取り組んでいます。30年前に縄文杉や紀元杉など著名な屋久杉37本の高さや周囲、周辺植生などを調査しその成果を一冊にまとめ、この30年間に約25,000部を発行してきました。
一昨年、世界自然遺産登録30周年の記念事業として屋久島森林生態系保全センターが中心となって、島内の関係機関とともに再調査を実施し、その成果を屋久杉自然館で展示します。くしくも昨年8月、白谷雲水峡の弥生杉が台風10号により倒伏してしまい全国的な話題になりました。実は30年前に調査した37本のうち調査後に6本が倒伏し、また縄文杉の枝のように大きな損傷を受けたものも多くあります。数千年生きた屋久杉がこのわずか30年のうちに終焉を迎えたのです。
これからも環境の変化を見守っていきたいと思います。
屋久杉自然館館長 松本薫
■令和6年度特別展吉田茂二郎さん講演屋久杉の真実に迫る~屋久杉円板からわかること~」
現在開催中の特別展にて屋久杉円板を展示していることから、昨年12月に九州大学総合研究博物館専門研究員で当館の学芸顧問である吉田茂二郎さんを講師に屋久杉円板について講演していただき、関係機関の方と勉強会を行いました。屋久杉の円板は樹齢だけでなく、太陽活動の変動などを調べることができる貴重な資料です。吉田さんは未だに見つかっていない円板の捜索と、円板が廃棄・散逸されないよう、活動を行っています。島内各施設の円板も大切に保管し、守っていきましょう。
2025オリジナルカレンダー残りわずかです!
詳しくは当館HPにて♪
問合せ:屋久杉自然館
町民入館無料
休館日:第1火曜日
【URL】http://www.yakusugi-museum.com
<この記事についてアンケートにご協力ください。>