■イラストで残す山樵具(さんしょうぐ)の使い方~第三弾「ハツイ」と「イチョウバ」~
丸太を角材などにするとき、粗削りするための斧が「ハツイ」と「イチョウバ」です。木材の上に乗って柄を脇にはさみ、本紙図(1)のように削ります。とても重たい刃を利用して、時計の振り子のように木材を削ることができます。削る際、刃で足を怪我してしまうこともあるため注意が必要です。
「ハツイ」は「少しずつ削り取る」などの意味がある「はつる」という言葉から名付けられたと考えられています。ハビロ、はつり斧、はつりよきなど、様々な呼び方があります。貝がら型の刃が特徴のハツイを、よりスリムな刃に改良した道具が「イチョウバ(イッチョウバ)」です。イチョウの葉に似ている刃が名前の由来だと言われています。屋久杉自然館では実際に使用していたハツイ・イチョウバを展示しています。
問合せ:屋久杉自然館
町民入館無料
休館日:第1火曜日
【URL】http://www.yakusugi-museum.com
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