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町誌編さん室の島のむんがたり

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鹿児島県徳之島町

■資料の重要性
徳之島町史通史編は、約3万年前から令和までに徳之島島内で行ったできごとを調べて、本にする作業を行っています。「歴史…できごと」と考えてください。資料は、土器や陶磁器類、日記や手紙、行政機関や企業の文書、新聞社の新聞などさまざまなものがあります。過去の日記や手紙、行政機関や企業の文書、新聞社の新聞は歴史資料、遺跡から出土・採集された土器や陶磁器などを考古資料と呼ぶことがあります。
令和・平成は、デジタル化されていることもありますが、本や新聞として多くのものが世に出回り、行政機関や企業では社内外で起こったことを文書や音声データとして一定期間残してあります。しかし、時代を遡っていくと、歴史資料が少なくなり、代わりに考古資料が多くなります。徳之島では、江戸時代以前の歴史資料はほとんど見つかっていません。
これらの資料は、先人たちが大切なものとして保管していたので現在まで残っていました。一方で、重要な資料であったものの、管理・保管が不十分で人知れず朽ち果て、結果的に捨てられた資料もあったことでしょう。失った資料は二度と戻ってきません。
通史編を執筆するにあたって、資料が少なく原稿を書くことに苦労した方もいたようです。昨今、資料のデジタル化や公開、活用の推進が望まれています。デジタル化や公開・活用は重要ですが、資料を適切に保存し、必要に応じて修理修復することが前提になります。また、行政機関や企業では一定期間保管された文書などを廃棄しますが、それらの中にも資料となり得るものが埋まっていることがあります。
今回の町誌編纂事業をきっかけに、これまで埋もれていた資料が見つかり、適切に保管され、徳之島を知るための資料が一つでも増えることを願っています。
(郷土資料館 大屋匡史)

問合せ:郷土資料館
【電話】0997-82-2908

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