■手々ムチタボリ、テレビ局も取材し賑わう
五穀豊穣を祝う手々集落の伝統行事「手々ムチタボリ」が8月15日、同集落でありました。当日は時折り雨が降り、天気が心配されましたが、実施直前の夜には天気も回復。踊りは手々小中学校近くの「竿地殿地(ソージトノチ)」と呼ばれる家からスタート。頭から白布をまとった男性と浴衣姿の女性が集落の家々を回り、太鼓と三味線の演奏に合わせ、輪になって軽快に踊りました。当日はテレビ局も取材に訪れ、家々を回った後は手々小中学校の校庭で舞いを披露し賑わいました。同行事は数百年の長い歴史があるとされ、徳之島のムチタボリは県指定無形民俗文化財に指定されています。
■井之川集落伝統の浜下り、今年も賑わう
井之川集落の伝統行事「浜下り」が8月17日に同集落でありました。浜下りは、同集落の生活に深く根差した、祖霊祭と収穫感謝祭の要素をもつ井之川の代表的な年中行事。夕方、集落の海岸に、料理やお酒などを持ち寄って地域住民や親類縁者が交流。新生児の健やかな成長を祈る「ミィバマクマシ」(新浜踏まし)などの後、カシリ(ワラ製の輪)の乗るカマ(竃)を拵(こしら)えたヤドゥリ(仮小屋)等で酒肴を交わし、夕暮れ時の和やかな時間を楽しみました。また夜10時頃からは、県無形民俗文化財に指定されている「井之川夏目踊り」が始まり、集落の各家々を回って翌朝まで踊られました。
■亀徳集落ネンケ、水をかけ合い残暑吹き飛ばす
無病息災を願って水をかけあう亀徳集落の伝統行事「ネンケ」が8月18日、同集落の県道でありました。亀徳の浜下り行事として、江戸期頃から行われてきたとされるネンケ。午前10時、勇壮な「軍艦マーチ」の音楽を合図に一斉にスタート。参加者はバケツや水鉄砲などを手に、子どもも大人も誰かれ構わず水をかけ合い、会場には大きな叫び声や楽し気な歓声が響き渡りました。亀徳集落の住民が愛してやまない特別な行事であるネンケは、コロナ禍を経て昨年4年ぶりに復活。亀徳青年団が中心となり、伝統が引き継がれています。
■手に汗握る白熱のレース、山ハーレー舟大会
「どんどん祭り山ハーレー舟大会」が8月25日、山漁港でありました。大会は山集落の青年団を中心とした地元住民が運営を担当。風光明媚な山の海岸に、職域チームなど計34チームが集結しました。当日は燦々(さんさん)と陽光が降り注ぐ中、手に汗握る白熱のレースを展開。大会後半は、1回戦で1位・2位となったチーム、3位・4位となったチームの2リーグに分かれてレースが行われ、1位・2位リーグは母間地区から参加のあった「家族戦隊ボマッチョ」チームが、3位・4位リーグは「あまみ農業協同組合」チームが見事優勝を勝ち取りました。
■昨年に続き、徳之島選抜が離島甲子園出場
全国の離島の中学生チームが一堂に会する「離島甲子園」の第15回大会が、8月19日から23日にかけ、長崎県壱岐市で開催されました。大会には徳之島3町から選抜された中学3年生20人の選抜メンバーが参加し、昨年の奄美大会に続き今回が2回目の出場。トーナメント1回戦では宮古島アララガマボーイズと対戦。手に汗握る試合は惜しくも敗れましたが、離島の球児同士で交流を深めるとともに、選抜チームの仲間としてプレーを重ねるごとに絆を深め、忘れられない夏となりました。
■大島地区大会優勝報告会、団体・個人とも活躍
「第65回大島地区大会」の優勝報告会が9月2日、町役場でありました。今大会では弓道競技が2年ぶりに団体優勝、空手道競技の男子団体組手が11年ぶりに優勝の栄冠を手にし、個人競技でも優秀な成績を収めました。個人結果は次のとおりです。
※個人結果詳細は本紙をご覧ください。
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