■町CIR(国際交流員)リナルディ・クリストファーさん、外国人による日本語弁論大会で、最高賞「外務大臣賞」受賞!
「第63回外国人による日本語弁論大会」が10月19日、神奈川県小田原市であり、徳之島町CIR(国際交流員)リナルディ・クリストファーさんが、「会場審査員賞」と、最高賞「外務大臣賞」を受賞しました。受賞コメントと発表原稿全文を、当日応援に駆けつけた高岡秀規町長のコメントとともにお届けします。
クリストファー:
僕の第二のふるさと、徳之島の言葉、「おぼらだれん」をテーマに、会場審査員賞と外務大臣賞を受賞でき、最高の結果になりました。大会のためにスピーチを練習し続けた日々、そして、ニューヨークで独学で日本語を学んでいた、孤独だった5年間の努力が認められたように感じて、涙が溢れるほど嬉しかったです。発表本番で自分に課したことは一つだけ。「間違えず、噛まず、自分が書いた通り完璧に発表すること」でした。それができたらどんな結果になっても納得できると思いました。実際に達成できて、審査で評価してもらえて本当に良かったです。自分の発表で、大勢の人が「感動した」と言ってくれることがとても嬉しいし、弁論大会のテレビ放送やインターネットの動画を通じて、もっと多くの人に徳之島の素晴らしさを知ってもらいたいです。応援してくれてた徳之島の皆さんには、言葉にならないほど感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんの応援がなければこんなに頑張れませんでした。本当に、おぼらだれん。
高岡秀規町長:
今回の弁論大会には全国から百を超える応募があり、その中から選ばれた12名に、リナルディ・クリストファー、私たちは親しみを込めて「クリス」と呼んでいますが、彼が選ばれたと聞いたとき、率直(そっちょく)に驚くとともに、改めて彼の多才さに感銘(かんめい)を受けました。会場で12名の発表を聞き、彼が他の発表者と一線を画していた点は、「おぼらだれん」という感謝のテーマが会場の共感を呼んだことだと思います。発表中は、発表者の原稿が大型スクリーンに映し出されていましたが、一言一句、原稿通りに発表していたのは彼だけでした。審査員は、「脱落が齎(もた)らした溌剌(はつらつ)の爆発」という、韻(いん)を踏んだ難しい表現を、言い淀(よど)まず流暢(りゅうちょう)に話したことに、とても感銘(かんめい)を受けた様子でした。最初に会場審査員賞でクリスの名前が呼ばれたときの喜び、そして、最後の外務大臣賞発表で彼の名前が呼ばれた瞬間の、驚きと感動は言葉に尽くせません。改めてクリスに心からの賛辞(さんじ)を送り、彼が徳之島町で末永く、幸せな人生を歩むことを願っています。
※発表原稿全文は本紙をご覧ください。
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