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【特集対談】Let’s talk about Tokunoshima…(2)

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鹿児島県徳之島町

クリス:じゃあ徳之島の何に一番惹かれたんですか?
りー:…人。みんな優しい。「あったけー」って思いました。私も徳之島との出会いは本当に偶然だったんですけど、この島で過ごして、人の縁ができて、「これからは、優しい人と、自分の好きな人と、生きたい世界で生きる!」って思いました。
都会で働いてた時、毎日つまんないなーって思ってて。SNSに投稿するためにおしゃれなカフェに行くとか、それを誰が見てるかとか、「そんなのどうでもいいじゃん」ってずっと思ってたんです。でも生活する中でそんな社会への適応を迫られて、仕事でも、多忙だったり人間関係が耐え難かったりいろいろあって。
そうやって悩んでいる時期、昨年の3月に、実はもう一度徳之島に来たんです。そこで大学生のときにお世話になった「宮出珈琲園」の宮出さんに、「仕事辞めようかな」って話をしたら、「じゃあもう(徳之島)来ちゃいなよ」って、ふわっと言われて。それがきっかけで思い切って新しい環境に飛び込みました。
クリス:そんなことがあったんですね。SNSの話ですけど、徳之島の人ももちろんSNSを使うけど、都会と違って「承認欲求」を満たすための投稿にあんまり興味がないというか、島の人は変に比べたりしないで、外国人の僕を普通に温かく受け入れてくれてると思います。
りー:そうそう、「がんばって!」って、私達を見守ってくれてるって感じる。
クリス:日本の中でも、徳之島とか奄美群島の離島の人は、僕が外国人であることに関係なく、本当に普通に接してくれる。道を歩いてたら、おじさんが「おーい!君どこから来たの?」って日本語で話しかけてくる(笑)。「よそ者」的に扱わない。それが本当にありがたいですね。日本でも都会に行ったら、「よそ者だと思われてるな」って感じちゃう。だから、一人の人間としてありのままに受け入れてもらえるのがありがたいです。
りー:「よそ者」っていう話でいうと、私も最初は不安があって。都会から来ている私に対して、よそ者に何ができるのっていう雰囲気で「何で徳之島に来たの?」って、冷たい感じで聞かれることもあるかもって思っていたんです。でもいざ来てみると、皆さん「来てくれてうれしい!」って喜びながら「何で徳之島に来てくれたの?」って言ってくれて。すごい来て良かったんだなって、今は思ってます。
クリス:僕も全く同じ経験を何度もしました、良かったですね(笑)。
りー:はい(笑)。
クリス:僕は今仕事で翻訳や通訳、観光関係も携わっていますけど、りーさんの地域おこし協力隊のミッションはどんな内容ですか?
りー:町の公式SNSで、私自身の移住生活の様子や、取材したイベント、町のお知らせなどを発信しています。
個人でも、「RE:DAY(リ・デイ)」というアカウントでインスタグラムをやっています。「RE:DAY」は「明日、昨日に戻りたくなる今日を生きる」がテーマなんですけど。
りー:私が徳之島に初めて来た大学の時の10日間、もう毎日毎日楽しかったんですよ。でも滞在できる10日間はどんどん減っていく。その時私は、この日々が「終わらないで欲しい」ってずっと思ってて。「ここだったら、毎日昨日に戻りたいな」って思う日々を過ごせたんですよね。そこから生まれたのが、「明日、昨日に戻りたくなる今日を生きる」でした。楽しかったって思う時間を人生の中で増やしていけたら、毎日毎日楽しく生きていけるんだなって、当たり前のことかもしれないけど、すごく強く思ったんです。
私は学生時代、自分の「夢」ってわからなくて、自分の周囲も似たようなものだった。
でも私は、人それぞれに生きていきたい場所がきっとあって、それを自分で見つけて、その道にみんながちゃんと行けるといいなって思ってるんです。今私は自分の道に進めてるから、そんな自分の生き方を発信することで、「自分もちょっと頑張ってみようかな」とか、「こういう生き方もあるんだな」っていうのを知ってもらいたいなと思っています。
ちょっと語りすぎました?(笑)。

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