(1)有形文化財(建造物)の大慈寺書院は、1868(慶応元)年に建てられた六室の居住棟で、県内に残る唯一の近世寺院建築です。柱の径や面取りの寸法、鴨居までの高さなどの特徴が、江戸時代末期の木造建築技術を伝えています。
(2)記念物(史跡)の原田古墳は、5世紀前半~中頃に造られた県内最大級の円墳(直径40~45m)です。
(3)原田古墳に隣接する3号地下式横穴墓から見つかった鉄製のよろい(短甲)や鉄剣など40点程の副葬品は5世紀末のもので、県内における地下式横穴墓の中では質・量ともに最も優れた副葬品です。ヤマト政権とのつながりや被葬者像を考える上で重要な遺物と評価され、有形文化財(考古資料)となりました。
問い合わせ先:志布志庁舎 教育委員会 生涯学習課 指定文化財係
【電話】472-1111(内線342)
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