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■やるなら今!「冬」こそ基礎代謝アップに最適な季節
「今月お話するのは保健師の坂口です。」
冬はごちそうを食べる機会が多い季節です。また、味の濃い料理や、こってりした料理が美味しく感じられる時期でもあります。
「今年こそは目標体重に近づけるぞ!」と意気込んでいる方もいますよね。痩せる必要の有無を判断するためには、まずは自身の適正体重を知ることが大切です。
○計算してみよう!適正体重
身長×身長×22=適正体重
(例:身長160cmの場合…1.6×1.6×22=56.3kg)
◆実は…冬は痩せやすい
(1)体温維持と脂肪燃焼
気温が10度を下回ると、体は体温を維持し、内臓を冷えから守ろうと働きます。平熱の36度前後を保つため、多くのエネルギーを消費して、熱を作り出します。
さらに、体が寒さを感じると、褐色脂肪細胞が脂肪分を分解して燃焼させる作用があります。そのため、体調不良でない場合は、薄着でいることもおすすめです。
また、冷えを感じやすい方は、首・手首・足首の3首を保温する服装が最適です。この3首は皮膚が薄く、太い血管が通っている部位なので、外気の影響を受けやすくなります。
(2)長期的なカロリー消費
脂肪燃焼が活発になることで、基礎代謝が上がり、消費カロリーが増えます。冬に基礎代謝を上げることで、その後1年を通して痩せやすい体づくりにつながります。
◆基礎代謝とは
安静な状態で行われる呼吸や心肺活動、体温維持などに使われます。1日の総エネルギー消費量の6、7割程度を占めています。
[内訳]1日の総エネルギー消費量
上のグラフから、1日に消費するエネルギーの大部分は、基礎代謝に使われていることが分かります。
基礎代謝の中では、筋肉の活動が最も多くを占めるため、筋肉量が増えると、消費カロリーも増え、太りにくく、痩せやすい体質になります。
◆健康的な冬の過ごし方とは
(1)定期的な体重測定と主食の調整
体重の変化をみるために、朝と夜、体重計に乗る習慣を付けることが大切です。また、食べ過ぎたあとの食事は、主食を少なめにし、野菜を1品追加することをおすすめします。
(2)冷え対策は、浴槽につかること
冷え切った体だと、基礎代謝が落ち、体重の増加につながります。対策として、シャワーではなく、38度から40度の浴槽につかって体を温めます。寝る1、2時間前の入浴がおすすめです。
(3)筋肉量を増やすこと
大きな筋肉(臀部や太ももなど)を鍛えると効率的です。基礎代謝が上がりやすく、全身の冷え改善にも役立ちます。具体的には、スクワットが効果的ですが、膝に痛みがある方は、寝たまま片足を曲げ、もう片方は伸ばして上下する動作がお勧めです。ぜひお試しください。
問い合わせ先:志布志庁舎 健康長寿課健康増進グループ
【電話】472‒1111
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