■「障害特性」とは?その2
「障害特性」とは、障がいの特徴のことです。前回に引き続いて、代表的な障害特性について紹介します。
《知的障害》
考えたり、理解したり、読み書きや計算、話したりするなどの知的な機能に発達の遅れが生じ、金銭管理、会話、買い物、家事などの社会生活への適応に対し、援助が必要です。ダウン症候群などの染色体異常や先天性代謝異常、脳症や外傷性脳損傷など原因が特定できる場合と、特定できない場合があり、てんかんを合併する場合もあります。
○配慮のポイント
・言葉による説明は、ゆっくり、丁寧に、分かりやすく話す
・文字は漢字を減らし、ルビを振る
・写真や絵を利用した情報提供を行い、説明が分からない時には、本人をよく知る支援者が同席するなどし、理解しやすい環境を作る
《内部障害》
心臓機能、呼吸器機能、腎臓機能、膀胱・直腸機能、小腸機能、肝機能、HIVによる免疫機能の障害などを指します。常に医療的対応を必要とすることが多く、疲れやすく、長時間の立位や作業が困難な場合があります。
○配慮のポイント
・ペースメーカーなどの機器について、注意すべき場所や知識を持つ
・人工肛門はパウチを洗浄するための特殊な設備が必要
・呼吸器機能障害の場合、慢性的な呼吸困難、息切れ、咳などの症状があることを理解し、楽な姿勢でゆっくり話ができるようにする
◆必要とする支援は個々に異なります。本人の要求や要望を十分に聞き、合理的配慮を提供してください。
問い合わせ先:志布志庁舎 福祉課 社会福祉グループ
【電話】472‒1111
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