■地方創生☆政策アイデアコンテスト2024
九州経済産業局長賞受賞
「第一次産業体験都市計画~産業と空き家を海路で結ぶ~」という政策を応募したきっかけは、仕事柄、リフォーム助成の情報など、官公庁のホームページをよく見ていたことです。そこで、内閣府地方創生推進室主催の地方創生☆政策アイデアコンテストを見つけたとき、「これだ」と思いました。
私は、大阪に住んだ経験と、志布志に住んだ経験があるからこそ、それぞれの良さが分かっています。さんふらわあも乗ったことがあり、志布志と大阪の近さも知っている。志布志は食べ物も水も美味しい。これは志布志を離れたことで感じたことです。志布志のアピールポイントって本当に多いなぁと。
一方で、人口減少や少子高齢化、第一次産業の担い手不足、県全体で空き家が多いこと、志布志市の昼夜間人口比率が県内一高いことなど、課題の洗い出しも進めました。さまざまな資料を集め、地域経済分析システム(RESAS)を活用しながら政策提案をまとめていきました。
私自身、かつて人参農家でアルバイトをしたことがあり、新鮮で楽しかったことを覚えていますし、志布志には、農林業や漁業など数多くの産業があります。まち全体で産業体験都市になるポテンシャルがあると思っています。関西圏の学生など、空き家を改修した物件を拠点として受け入れ、志布志で産業体験できれば、学生たちは当然いい経験になるし、この地域の人たちも若者から学ぶことも多いと思うんです。この政策が実現すると、地域の産業がブラッシュアップされて、ワクワクするまちになると思います。一人で考え、まとめた政策なので、まだまだ未熟ですが、まちづくりに関心のある方々の力を結集して、少しでも実現できれば嬉しいですね。
まもなく始まる大阪万博も、さんふらわあを利用すれば、実はすぐ隣駅のような場所の話。このまちにとってもチャンスだと思います。まだまだ志布志市は可能性のあるまち。これから私が暮らしてゆく大好きな故郷です。
▽Information
坪山 佑哉さん(坪山建設有限会社)
志布志市出身。29歳。鹿児島工業高等専門学校を卒業後、大阪で電気設備会社に就職。その後、建築業界への興味からリフォーム会社へ転職。令和元年、志布志市へUターンし、実家である坪山建設有限会社に勤務。趣味は旅行で、各地を訪れ、カフェも巡る。
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