◆中小路らしくつないできた郷土芸能
「中小路唐人踊り」
~ふるさとを自慢できる子どもの育成を目指して~
いぶすき地域学校協働活動では、地域の伝統行事や伝統芸能などに参加してふるさとを好きになり、ふるさとを自慢できる子どもの育成を目指しています。
今回は、南指宿中学校区に唯一残る郷土芸能「中小路唐人踊り保存会」を紹介します。「中小路唐人踊り」は、江戸時代、大雨に遭い山川港に避難した琉球使節団が披露した踊りだといわれています。トンベスと軽快なリズムで太鼓をたたく4人を囲むように、きらびやかな金色に日の丸が描かれた扇子を片手に振りながら、8~10人が片足で軽やかに跳ねる様子は見る人を元気づけます。
唐人踊り保存会の方に話を聞くと、元々男性の踊りだったが戦時中は婦人会がつないできたこと、歌い手による生歌は先輩から手書きの歌詞をしっかりと引き継いでいること、子どもたちにも踊ってもらおうと保護者と話し合い、10数年前から前踊り・中踊り・後踊りの中で一番覚えやすい中踊りを小学6年生と中学生に体験してもらっていることなど、中小路地区ならではの取り組みで踊りをつないできていることが分かりました。
唐人踊り保存会会長の久保園眞弘(くぼぞのまさひろ)さん(中小路)は「高齢化に伴い踊り手が減っていたが、若手に話をしたところ7人加入してくれた。そのうち、本年度は6名の方が踊ってくれた」とうれしそうに話しました。
踊り手の中川路俊昭(なかかわじとしあき)さん(中小路)は「中小路に住んでいるから踊ることができる、誇れる踊り。思い出にしてほしい」と子どもたちに話しました。
歌い手の今釜富久(いまがまとみひさ)さんは「子どもたちに唐人踊りを引き継いでいってほしい。踊りを大事にして、都会に出ても帰ってきたらまた踊ってほしい」と話しました。
南指宿中学校1年の児玉隆哉(こだまりゅうや)さん(中小路)は「踊りは覚えやすい。お家でも練習している」、同校2年の秋元綾平(あきもとりょうへい)さん(中小路)は「地域活動に参加したいと思って参加した。一つ一つの動きに気持ちを込めて踊りたい」と話しました。
問合せ:生涯学習課社会教育係(ふれあいプラザなのはな館内)
【電話】23-1023
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