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自治体の皆さまへ

お金が足りないなら知恵を出せ〜職員提案制度がスタート〜

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鹿児島県 指宿市

指宿市長 打越あかし

今年の指宿市の重点目標のひとつは、指宿市役所を「稼(かせ)げる市役所」にしてゆく事です。財政が厳(きび)しい時に、節約(せつやく)をする事はもちろん大切な事ですし、無駄遣(むだづか)いは絶対にいけません。
ただ、一方で節約(せつやく)ばかりでは、何となく士気(しき)が上がらないものです。「守り」ばかりではなく、お金が足りないのなら自分達で稼(かせ)ぐという気持ちで、一歩前に出て「攻め」の考え方も大切だと思います。
「三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵」と言いますが、市役所には数百名のスタッフがおります。もしもこの一人一人の職員が、真剣に稼(かせ)ぐための知恵を出してくれれば、素晴らしいアイデアがきっと見つかるに違(ちが)いありません。
そこで、この7月1日から、一か月の期間、全職員に向けて職員提案の募集を呼びかけています。一人がいくつ提案しても構(かま)いません。仲間で一緒に考えて共同での提案でも大歓迎です。
今回のテーマは、ただひとつ。市役所が〝稼(かせ)ぐ〟方法を考えてくれというものです。併(あわ)せて、稼(かせ)いだお金の良い使い途(みち)があったら提案して欲しいというものです。7月が始まってからいったいどんなアイデアが集まるのかワクワクしながら、職員の提案を待っている日々です。
実は、既に、試験的にではありますが、市が所有している二百台余りの公用車を使った広告の事業を実施(じっし)しようとしています。また、新しくできた市民会館をはじめ、市内にたくさんある公共施設に名前をつける事ができる〝命名権(めいめいけん)〟の販売も準備を進めています。例えば、A産業が野球場の命名権(めいめいけん)を買って、球場に「A産業スタジアム」という名前をつける事が出来るという様なものです。
こうした取り組みは、県内でもすでに始めている町はありますし、それほど珍(めずら)しいアイデアではありません。大切な事は、出来る事を面倒臭(めんどうくさ)がらずに、ひとつずつ着実(ちゃくじつ)に実行に移してゆく事です。

■もうひとつの想(おも)い
実は、この職員提案を呼びかけた本当の狙(ねら)いがもうひとつあります。それは〝稼(かせ)ぐ〟を考え続ける事で、指宿の台所事情をいつも意識して欲しいということです。この取り組みの中で一人でも多くの職員が、稼(かせ)ぐ事の難しさを学び、稼(かせ)いだお金で市民の為(ため)に役立つ何かの事業を始められる、そんな喜びを知る事が出来たらと思っています。誰がどれだけ考え抜いてどんな提案をしてくれたかは、是非(ぜひ)皆さんに発表をし、表彰もしてゆこうと思います。その上で、そのアイデアを可能な限り早く実行に移したいと考えています。(これ迄も、様々な意見を上司に伝えたり、提案した職員は少なからずいたと思います。結果、良いとも悪いとも返事もなくなしのつぶてになった事もあったかもしれません)
やはり実行してこそ、職員の提案に応(こた)えられます。実現してゆくものがある事で、さらに次の挑戦を本気で考えてくれると思うのです。

■市民の知恵も大募集
指宿に住む方々が、現在、3万7000人余りおられます。これだけの市民が一緒に考えていただければ鬼に金棒です。是非(ぜひ)とも皆さんも一緒に知恵を出して下さるよう、お願いいたします。実は、すでに、様々な提案が届いております。お手紙やレポートの様な形で届けていただいた方々には、心から御礼申し上げます。市外在住の指宿出身者の方々からも、ふるさとを心配するあまり、いろいろなお手紙もいただきます。
今回は〝稼(かせ)ぐ市役所〟をテーマに取り組んでいますが、別のテーマでも構(かま)いませんので、手紙でもメールでも、お好きな方法で声を聞かせていただきますよう、お願いいたします。

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