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自治体の皆さまへ

シリーズ第1号 前略、市史編さん室より

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鹿児島県 指宿市

■前略、市史編さん室より
4月、新たな指宿市史を編さんする市史編さん事業が本格的にスタート。前月号の広報紙で情報提供のお願いの呼びかけをしましたが改めて編さん事業について書かせていただきます。

■そもそも市史(指宿市史)って?
それぞれのまちにはいろいろな歴史があります。例えば、どのような自然環境の中にまちが存在してきたのか、そのまちで過去にどのような事が起こり、そこで暮らす人々がどのような生活を送ってきたのか、また、どのようにして現在のまちに至ったのかなど。そんなまちのいろいろな分野の歴史を詳しく調べ、一つ一つの情報や史料を検証しながらつなぎ合わせ、書物としてまとめることが「編さん」、編さんにより出来上がったそのまちの歴史書が自治体史、この事業で言う「市史(指宿市史)」となります。

■これまでの市誌町史などと新たな市史の編さん
さて、新指宿市が誕生してから18年。合併前時点で最新の「指宿市誌」(昭和60年刊)・「山川町史(増補版)」(平成12年刊)・「開聞町郷土誌」(平成6年刊)を旧市町が発刊。いずれも発刊から長い年月が経過し、時代も昭和から平成、令和へと移り変わりました。市史に記される歴史の空白期間を作ってしまわぬよう、今残っているいろいろな歴史史料や情報を散逸、消失させぬよう、市史の編さんを急がなければなりません。
また、例えば平成13年に開聞岳の高さが922メートルから924メートルに変わったように、定説とされていることも最新の研究成果により覆えることもあります。最新の学術的知見で本市の歴史を見直すことも大切なこと。そのようなことを踏まえ、新たな指宿市史は時代の切れ目を作らず最新の情報で編さんします。

■市民協働!市民と一緒に機運を高めたい!
今回の編さん事業は、市民協働の事業として位置づけました。新たに編さんされる市史はこれまで刊行された各市誌町史などと共に、本市で暮らす私たちや未来の若者、子どもたちの郷土に対する誇りと郷土を愛する心を育み、本市の発展につながる一助とならなければなりません。どうすればそれが実現できるのか、市民と共に考え実行しながら本事業の気運を高めていきます。その一端として、編さん事業が終わるまで、タイトルを
「前略、市史編さん室より」
とし、市史編さんに関するいろいろなトピックやコラムを今回から連載いたします。ぜひご一読ください。この連載が市史編さんに対する皆さまの興味を引くきっかけとなり、毎月の楽しみの一つとなるよう頑張ります。
最後に、市民の皆さまが「自分が暮らす指宿というまちはこんなに素晴らしいまちなんだ」と胸を張らずにはいられなくなるような市史の完成を目指します。これから資料の収集も本格化します。皆さまのご協力をお願いします。

・市史編さん室は指宿図書館2階です。お気軽にお越しください♪
開所時間:(月)~(金)8時30分~17時15分((土)(日)(祝)を除く)

■市史編さん事業を進める5本の柱(事業方針)
1 正史と位置づけられる市史を編さん 指宿市の公式歴史書!
2 資料は市内・市外から幅広く収集 みんなで作る!
3 収集した資料の適正な保存・保管とさまざまな活用 学校教育・社会教育などにも生かす!
4 写真や図版を多く使用し、フルカラーで発刊。市民に親しまれる市史を編さん 多くの市民に読んでほしい!
5 記述内容は公正・中立的なものとし、学術的な観点からの検証を加える 正しい情報で編さん!

問合せ:市史編さん室市史編さん係
【電話】080-8210-1656

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