■自治会の大切さとこれからの運営
住民同士の支え合いが残る場所で生活したいと東京都から霧島市に移住し、自治会の役員としても活躍する藤原綾(ふじわらあや)さんにお話を聞きました。
◇自治会はなぜ必要?
災害が起きた時の初期対応は地域の人たちが行います。阪神・淡路大震災では自治会が機能している地域とそうでない地域で死者数に大きな違いがあったと聞きます。自治会活動が少ない地域では防災力が低下する恐れがあります。孤独死者数や児童虐待の相談件数も多くなってきており、昨年度は刑法犯の検挙件数が増加に転じました。自治会に加入して顔見知りが増えることはそれらの抑止につながると思います。ご近所さんからの視線が気になる人もいるかもしれませんが、横のつながりが薄くなれば自治会が持つ機能が弱まりかねません。また、問題が起こった時、個人としてだけではなく地域として声を上げることで解決しやすくなります。
・自治会があることで安全・安心で住みやすい地域になっているんだね。
◇性別だの年齢だの言ってる場合ではない!
東京から移住してきて感じたのは、性別や年齢を地域の人が必要以上に意識することです。自治会長などの役職は年長の男性が大半を占めています。また、特定の人やグループに負担がかかる状態はなんとかしなければなりません。性別や年齢で分けることなく適材適所でみんなの力を少しずつ集めて助け合いながら物事に向き合うことが重要です。みんなで一緒に考えないと、いざという時に自治会が持つ力を発揮できません。
・できる人が、できる事から、できる時に活動していけたらいいね。
◇地域がこれからも存続するために
これからの自治会活動にはデジタルの最低限の活用が必要だと思います。私が住む地域ではラインなどのアプリを活用し、コロナ禍で途絶えてしまった地域コミュニケーションの復活に向けて進めていく予定です。インターネットを介した関係性であっても、いざという時に住民同士が助け合える共同体をつくりたいと思っています。他にも空き家や周辺のお店の情報をホームページで発信するなど地域の活性化に取り組んでいます。
どの地域も同じような課題を抱えていると思いますが、それぞれの魅力があると思います。その魅力を存分に生かして、これからも持続可能な地域づくりに向けて一緒に頑張っていきましょう。
・自治会活動に新しい方法を取り入れることも大切だね。活動にデジタルを活用するための講師派遣を無料で行っているので興味がある人は健幸・協働のまちづくり課に問い合わせてね。
編集者・ライター 藤原 綾(ふじわらあや)さん
〔プロフィール〕
東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、生命保険会社や出版社での勤務を経てフリーランスに。令和3年に霧島市へ移住し、現在はFMきりしまパーソナリティーや第一工科大学非常勤講師も務める。令和6年11月には指宿市で講演を行う。
著書に『女フリーランス・バツイチ・子なし 42歳からのシングル移住』(集英社)がある。
■自治会に関するQandA
Q.自治会に入るメリットを教えてください。
A.住民同士の交流を通じてつながりができ、いざという時に助け合いや生活トラブルを防ぐことができるよ。孤立や孤独を防ぐことにもつながるよ。
Q.仕事が忙しくて活動に参加できなくても良いのでしょうか?
A.無理はしなくて大丈夫!自治会長に相談しながら仕事やライフスタイルに合わせて可能な範囲で参加してみてね。
Q.自治会費は何に使われているのですか?
A.ごみステーションの維持管理や安全のための街灯設置、地区の夏祭りなどの開催のために使われているよ。
・自治会は、私たちにとって身近な存在で安心して暮らすために大切な役割があるんだね。
子どもが安心して遊べるね!
掲示板で大切な事をお知らせしてくれて助かるなぁ
・自分たちのまちを自分たちの思いで住みやすくするために、一緒に自治会に参加してみようよ!
見守ってくれてありがとう
いつもごみステーションがきれいだなぁ
街灯があるから夜道も安心できるね!
公民館の運動教室で体を動かそう
■自治会への加入・困り事の相談は私たちにお任せください
左の2次元コードからも自治会への加入を申し込むことができます。
※2次元コードは本紙をご覧ください。
・インスタグラムで自治会の活動を発信しているからのぞいてみてね。
フォローもよろしくね。
問合せ:健幸・協働のまちづくり課協働推進係
【電話】23-1003
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