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特集 乗合タクシーバージョンアップ!! ~日置市の公共交通を持続可能なものへ~

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鹿児島県日置市

公共交通を取り巻く環境は日々厳しくなってきています。その要因の一つにあげられるのが、交通事業者の運転士不足。さらに、日本全国で高齢化が進んでいることから、公共交通の必要性は高まりつつあります。
このような背景を踏まえ、日置市では地域内交通である乗合タクシー制度をさらに充実させることとし、今年度、人工知能(AI)を活用した交通システム(以下、AIオンデマンド交通システムという)を導入し、バージョンアップを図ります。
そこで今回は、バージョンアップする乗合タクシー制度の概要をご紹介します!

■乗合タクシー制度
地域内交通とは、日置市内を運行する交通手段(路線バス・コミュニティバス・乗合タクシー)のことを指し、中でも日置市では乗合タクシーを充実させることとしています。
「乗合タクシーはどんな乗り物?」と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。乗合タクシーは(1)事前に予約が必要で、(2)運行時間・運行日が決まっており、(3)乗降できる場所がある程度決まっている乗り物です。
現在、日置市全域で全26路線を運行していますが、乗合タクシーにも解決すべき課題があります。

▽乗合タクシーの利用方法
乗合タクシーのポイントは3つ!
1.事前に予約が必要
2.運行時間、運行日が決まっている
3.乗降できる場所がある程度決まっている

■乗合タクシーの課題
乗合タクシーの課題は大きく3つあると考えています。
〔課題〕
(1)予約先が複雑で分かりにくい
(2)予約時間が限られる
(3)乗降場所がわかりにくい
これらに対し、AIオンデマンド交通システムを導入し課題解決を図ります。

○AIオンデマンド交通システムとは
AIを活用した効率的な配車により、利用者の予約に対し即時に最適配車を行うシステムです。

■課題への解決策
では、実際にどのように解決されていくのか。

(1)予約先を簡単に分かりやすく♪
電話予約:今まで路線や月によって分かれていた予約連絡先を、コールセンターに一本化します。
インターネット予約:電話予約が苦手な方も利用しやすくなります。

(2)インターネットでいつでも予約
これまで交通事業者の営業時間内にしか予約ができませんでしたが、時間を気にすることなく、24時間いつでもインターネットで予約できます。

(3)乗降場所が一目で分かる!
これまでは利用者と交通事業者で、ある程度のやり取りを行う必要がありましたが、乗降場所を明確に設定するので、電話予約の方は配布するマップ(紙)で、インターネット予約の方は、スマートフォンやタブレットなどの端末画面で確認できるようになります。

■制度普及を目指して連携!
現行の乗合タクシーは利用された方から好評な反面、利用方法がわからないなどのご意見が多くありました。そこで、乗合タクシー利用者の多くが高齢者であること、徹底した情報提供が必要であることから、高齢者と接点の多い日置市内の医療機関と連携し、制度普及に努めます。
このように、医療機関にご協力いただくことにより、多くの方に新たな乗合タクシー制度を知ってもらい、定期的な通院が必要な方の移動手段としても活用いただけると考えています。

■システム事業者が決定!
今回、乗合タクシーに導入するAIオンデマンド交通システムを選定するにあたり、交通事業者や市民代表、行政が参画している「日置市地域公共交通会議」の委員数人と、日置市職員で選定委員会を開きました。
その結果、「株式会社アイシン」の「チョイソコ」というシステムが選定されました。同社は愛知県刈谷市に本社を構える会社で、全国68市町村でシステム導入の実績があります(令和6年6月時点)。鹿児島県内では鹿児島市、霧島市で実証実験、志布志市で本格運行を行っている実績があり、今後の乗合タクシー制度を構築していく上で、非常に強力なパートナーであると考えています。

■これからの乗合タクシー
乗合タクシーは日置市内の「タクシー事業者」、「医療機関」、「株式会社アイシン」と連携し、制度普及・利便性向上を図っていきます。バージョンアップした乗合タクシーは令和6年12月1日から運行します。これに伴い、住民説明会などを今年10月ごろから実施してまいりますので、ご参加いただき、ぜひ乗合タクシーをご利用ください!

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